バスルームは使うものだけを出し入れしやすく配置
バスルームはひとりでゆっくり過ごせる特別な空間。私の楽しみは湯船に浸かって体を癒やしながら読書すること。特に寒い季節の入浴はサイコーです。
浴室は用途が限られますが、一般的に隣接する脱衣室は洗面室を兼ねることが多く、1日に家族が何度も出入りします。
さらに洗濯機を置いていると、狭い空間を複数の用途で使うことになるので、用途を明確にして収納は必要なものだけに絞ります。
顔を洗う、歯を磨く、手を洗う、うがいをする、入浴する、髪を乾かす、スキンケア・メイクをする……。水回りなのでこまめな掃除も必要で、掃除道具もマスト。
こまごまとしたものであふれないように、出しっ放しのものは厳選し、もの別にしっかり仕分け。一緒くたは、ごちゃごちゃの元凶です。
田中ナオミさん流、バスルームの収納
わが家は脱衣室と洗面室が一緒ですが、洗濯機は置いてないのでものは少ないほうです。
細かい洗面道具などはオープン棚に一列に並べ、洗面台周りをスッキリさせることで掃除がしやすくなります。
洗濯後のタオルは一旦椅子などに置き、次に脱衣室に来たときに棚にしまいます。
本記事は『60歳からの暮らしがラクになる住まいの作り方』(主婦と生活社)からの抜粋です
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片づけの目的は、きれいにすることではなく、自分の時間をもっとラクして作るため
40年間、個人住宅を手掛けてきた住宅設計者であり、「生活を積極的に楽しむこと」がモットーの一級建築士、田中ナオミさんが実践する、考えずにできる住まいワザ。片づく住まいの基本は、扉があってもなくても「見える化」です。
〈撮影/鈴木真貴〉
田中ナオミ(たなか・なおみ)
一級建築士、NPO法人家づくりの会会員、一般社団法人住宅医協会認定住宅医。1963年大阪府生まれ、1965年から高校卒業まで徳島県にて過ごす。女子美術大学短期大学部造形学科卒業後、エヌ建築デザイン事務所、藍設計室を経て、1999年「田中ナオミアトリエ一級建築士事務所」を設立。住み手を笑顔にする住宅を一筋に手がける住宅設計者として活躍。著書に『片づく家のアイデア図鑑』、『がんばりすぎない家事の時短図鑑』(ともにエクスナレッジ)ほか。
HP:http://nt-lab.na.coocan.jp
インスタグラム:@naomitanaka_ntlab
NPO法人家づくりの会:https://www.npo-iezukurinokai.jp