スカートの丈と靴の相性
スカートの丈ひとつで、オシャレの印象は大きく変わります。
数年前、流行のなかにロングブーツが復活したことで、スカートの着丈が短くなっていくかと思いきや、いまも、流行りの真んなかにいるのは、しっかり長い着丈のロングスカート。
今回は、そのロングスカートの着丈に、ちょっとこだわってみたいと思います。
スカートのベストな着丈は、トップスや靴など、合わせるアイテムによって変わってきます。
今回使用するトップスは、腰骨がまるっと隠れるゆったりサイズのニットに固定。
靴を変えながら、大人の女性がおしゃれな雰囲気をつくりやすい、相性のいい着丈を見ていきたいと思います。
靴別に見る! スカート丈のベストバランス
◆スニーカー
スニーカーは、しっかり長い丈、くるぶしにかかるくらいの着丈と相性◎
足首が見えると、幼さと懐かしさが生まれ、いまではない雰囲気が漂うのでご注意を。
◆ボリュームソールのブーツ
流行りの中心にい続けている、ボリュームのあるソールのブーツ。
スカートの丈が長すぎると、ころんとした部分だけが主張され、少しもったりした印象に。
足首部分がちょっと覗く、くるぶし上くらいの丈にして、少しだけブーツの見える面積を増やします。
そうすることで、すっきりバランスよく、いまのスタイルがつくれます。
◆オックスフォードシューズ
オックスフォードシューズのときも、ボリュームソールのショートブーツ同様、足首が少し覗く丈がおすすめです。
品よく、クラシカルにまとまり、このタイプのシューズを選ぶ意味がしっかり出てきそうです。
◆ヒールブーツ
ヒールブーツの場合、着丈が長いスカートに合わせると、なんともいえない迫力と、ちょっとした懐かしい雰囲気が漂うことも。
その両方を必要としていないのであれば、少し短めにして快活な着こなしをつくるのがおすすめです。
タイトスカートが苦手な方へ
長い丈のスカートが苦手! という人は、タイトなシルエットのスカートを。
裾に向かって広がりのないスカートであれば、スニーカーやフラットシューズのときに足首が見える着丈でも、大人の着こなしがつくれます。
短い丈のスカートを楽しみたい方へ
短い着丈の広がりのあるスカートをはきたいのであれば、ロングブーツの出番です。
トップスにはビッグシルエットのものを合わせ、いまのバランスにすることも忘れずに。
次回は、「ショート丈のアウターとバッグの関係」を特集していきます。
【問い合わせ先】
◆セムインターナショナル
https://www.sehminternational.jp
◆ノヴェスタ ジャパン
https://novesta.jp/
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「おしゃれのABC」とは……
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スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/林紘輝>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院卒業。アシスタント経験後、スタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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