• 「パンづくりって難しそう……」そんな風に思っている方におすすめなのが米粉パン。本記事では、こねずに5分混ぜるだけ、難しい成形なしのレシピが人気の『まるめてふっくら!魔法の米粉パン』(扶桑社)より、著者の鈴木あつこさんに「基本のふわふわまるパン」のつくり方を教わります。

    こねずに5分混ぜるだけ、難しい成形なし
    魔法の米粉パン 5つの魅力

    1. こねずにぐるぐる“混ぜるだけ”

    生地はひとつのボウルの中で混ぜるだけ! 台に出してこねる必要がないので、キッチンが粉まみれになることも、生地づくりでヘトヘトになることもありません。

    2. 発酵1回、トータル約1時間で完成

    小麦粉のパンは通常1次発酵と2次発酵が必要ですが、米粉パンなら発酵は1回だけ。生地づくりから焼き上がりまで1時間ほどで完成なので、思い立ったらすぐにつくれます。

    3. “まるめるだけ”だから成形が簡単

    はじめてでも簡単においしくつくれるよう、成形はすべて“まる”。複雑な成形がなく、まるめるだけでOKなので、パンづくり初心者の方でもチャレンジしやすいのが魅力です。

    4. 調理後の片づけがラクちん

    ボウルひとつで生地づくりができるので、洗い物が最小限ですむのもうれしいところ。しかも、米粉は水に溶けやすく、調理道具を洗うときにサッと洗い流せるので後片づけがラク。

    5. もちふわ食感でやみつきに!

    米粉パンの魅力は、なんと言ってもそのおいしさ。もちもちふわふわの食感と、やさしい味わいがクセに。焼き立てはもちろん、電子レンジやトースターで温め直せばいつでもおいしく。

    画像: 5. もちふわ食感でやみつきに!

    米粉パンをつくってみましょう
    基本のふわふわまるパンのつくり方

    いちばんはじめにつくってほしいシンプルな「まるパン」。

    コロコロまるめていくだけで、ふんわり米粉パンが完成します。食事パンとして大活躍!

    画像: 米粉パンをつくってみましょう 基本のふわふわまるパンのつくり方

    材料(6個分)

    A
    ・米粉(パン用)200g
    ・片栗粉20g
    ・砂糖7g
    ・サイリウム5g
    ・ドライイースト3g
    ・塩3g
    ● 37℃前後のぬるま湯(*)215g
    *電子レンジ(600W)で水を20〜30秒加熱すると簡単
    ● 植物油(作業用・仕上げ用)適量
    ● 米粉(仕上げ用)適量

    材料について

    おすすめの米粉
    米粉(パン用ミズホチカラ)

    「ミズホチカラ」という品種のお米でつくられたパン用の米粉が扱いやすくておすすめ。

    今回のレシピにはグルテン無添加のパン用を使用してください。

    画像1: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

    「サイリウム」とは

    オオバコ科の植物「サイリウム」の種皮を粉末にしたもの。生地の水分を吸って膨張し、ゼラチン状に変化する性質があり、グルテンのない米粉でいろいろなパンをつくるときに欠かせません。

    多量に摂取するとおなかに負担がかかる場合があるので、食べすぎに注意して。

    画像2: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

    つくり方

    STEP1 混ぜる

     ボウルにAを入れ、スケッパーで1分ほど混ぜる。

    画像: ボウルを傾けるなどして、まんべんなく混ぜる

    ボウルを傾けるなどして、まんべんなく混ぜる

     ぬるま湯を加え、スケッパーで4~5分よく混ぜる。

    画像: 最初の1分は米粉に水分を吸わせるように手早く。混ぜ残しがないようにタイマーをセットすると◎

    最初の1分は米粉に水分を吸わせるように手早く。混ぜ残しがないようにタイマーをセットすると◎

     まとまってきたら、ボウルに生地をすりつけてはまとめるのを繰り返す。

    画像3: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん
    画像4: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

    混ぜ終わりの目安は?

    親指と人差し指で生地をギュッとつまみ、指につくぐらいの状態になればOK。つかない場合は、霧吹きなどで水を少しずつたして調整を。

    画像5: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

    STEP2 分割

     スケッパーを使い、ボウルの中や作業台の上で生地を6等分する。

    画像: 重さを量って等分すると仕上がりがきれい

    重さを量って等分すると仕上がりがきれい

    STEP3 成形

     手に油をつけて、生地をまとめるように10回ほどにぎったら、両手でキャッチボールして空気を抜き、手のひらでコロコロと転がしてまるめる。クッキングシートを敷いた天板に並べる。

    画像1: つくり方
    画像: 手に油をつけながら、最初にまるめたものから順に成形して

    手に油をつけながら、最初にまるめたものから順に成形して

    画像: 1個につき1分かけて、表面をつるつるピカピカに

    1個につき1分かけて、表面をつるつるピカピカに

    STEP4 発酵

     ふんわりとラップをして濡れ布巾をかけ、オーブンの発酵機能40℃で10〜12分発酵させる(少しふっくらするくらいが目安)。取り出してオーブンを220℃に予熱する。

    画像: ラップ&濡れ布巾で乾燥を防止

    ラップ&濡れ布巾で乾燥を防止

    〈発酵前〉

    画像6: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

    〈発酵後〉

    画像7: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

    STEP5 仕上げ&焼く

     オーブンの予熱が終わったら、生地に刷毛でまんべんなく油を塗って米粉をふる。

    画像2: つくり方
    画像3: つくり方

     縦に1本浅めのクープをナイフで入れたら、220℃のオーブンで12分焼く。

    画像4: つくり方

    〈撮影/山川修一 スタイリング/蓮沼あい 取材・文/林 由香理〉

    ※本記事は『まるめてふっくら!魔法の米粉パン』(扶桑社)からの抜粋です。

    * * *

    『まるめてふっくら!魔法の米粉パン』(鈴木あつこ・著/扶桑社・刊)

    画像8: かんたん「米粉のまるパン」のつくり方。生地はボウルでまぜるだけ!焼き上がりまで1時間/あつあつパン教室・鈴木あつこさん

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    ◆こねずに5分混ぜるだけ、難しい成形いらずの「米粉パン」のレシピ本◆

    全部「まる」で作れる難しい成形いらずの米粉パンレシピをたっぷり52品紹介しています。

    なんにでも合うお食事パンやごちそう感たっぷりのお惣菜パン、リッチな味わいのおやつパンなど、盛りだくさんの内容です。

    「まる」をアレンジして作る食事パンや蒸しパン、ミニパンなども掲載。

    【CONTENTS】
    ● なんにでも合う「お食事パン」
    ・バターまるパン
    ・極ふわごまパン プレーン&チーズ
    ・くるみパン など
    ● ごちそう感たっぷり「お総菜パン」
    ・スパイシーソーセージ
    ・まるで玉ねぎパン
    ・ポップちぎりパン など
    ● リッチな味わい「おやつパン」
    ・とろりんクリームパン
    ・あんパン
    ・ちょこリング など

    〈まるパンArrange〉
    ● パウンド型で「食パン」
    ・超シンプル食パン
    ・ふわしっとりレーズン食パン など
    ● 焼かずに「蒸すまるパン」
    ・もっちり肉まん
    ・卵蒸しパン など
    ● 小さくまるめて「ミニまるパン」
    ・みるくコーヒーチョコmini
    ・まるでピザmini など



    鈴木あつこ(すずき・あつこ)

    画像5: つくり方

    愛知県在住。毎日のように小麦粉パンを焼いて12年以上、米粉パンに夢中になって6年になる。誰でも簡単にお店みたいなパンが作れる「あつあつパン教室」を開催。YouTube でもレシピ動画を公開し、簡単で作りやすいレシピが人気を呼んでいる。著書に『世界一作りやすい本格おうちパン』(KADOKAWA)、『お店みたいなあつあつ米粉パン』(扶桑社)がある。将来の夢は簡単でおいしい米粉パンを今よりもっとたくさんの方に知ってもらうこと。



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