• 東京・松陰神社前にあったカフェ「カフェロッタ」は、2021年9月、20年の歴史に幕を閉じました。店主の桜井かおりさんは、どんなときでも“楽しみ”を見つけるのが得意です。さて、今日はどんな“楽しみ”が見つかるでしょうか。今回は大爆発にならないための、小爆発のすすめについて。

    ポジティブでいられる秘密

    うれしいことに「かおりさんのポジティブシンキングなところが好きです」ってよくコメントをいただきます。

    講演会の質問コーナーでも「どうやったらかおりさんのようにポジティブでいられるのですか?」って聞かれます。どうやったらのお話を書こうかな。

    まずは、いろんなことありますよね。何気ない夫婦の会話で気にくわない時、言われた言葉を『ん? どういう意味だ?』と悪くとらえちゃう時、もちろん私にだってありますとも。

    日々穏やかでいい気分でいたいのにそれをかき乱す出来事とか言葉とか。

    数年前まではその渦にゴーーーーーって飲み込まれて嫌な気分になったり傷ついたり、穏やかな私も戦ったこともありました。それっきりになった縁もあります。

    今はそれを事前に回避しています。

    ・気がのらないお誘いにはのらない。

    ・楽しめない人とは会う約束をしない。

    ・仕事はワクワクするかを自分に問う。

    ・仕事を選ぶ。

    ・できるだけ自分のまわりは自分が心地よい駒(人間関係、状況)で固める。

    60歳を過ぎてやっとそれが自分の意思でできるようになった気がします。なのでわたしはいつも楽しそうに見えるのでしょうね。

    実際に今が一番心が穏やかでフラットで仕事もプライベートも心から楽しめている。老犬のつぶと過ごす家時間もとてもしあわせに思う。

    それでもたまーに、ちっぽけな自分が顔を出して人をうらやんでしまうことも

    そんな時は『いけないいけない、人は人、自分は自分』って呪文(笑)を唱えてその思考から離れるようにしています。これはまだまだ訓練中。

    大爆発する前に、甘やかしで小爆発を

    で、ここからが本題。

    何が言いたかったのかと言うとね、大爆発が起こらぬよう小爆発のすすめ、です。

    友人に愚痴を聞いてもらうのもスッキリするけれど、自分で爆発させるのもいい。私の最近の爆発方法はね、ちょっと高価なパフェを食べる。かわいいでしょ♡

    画像: 1番お値段が高いいちごパフェを食べるんだ♡とわざわざ出かけたけど『特選いちごパフェ』(3,950円!)はもったいなくて注文できなかった。。。

    1番お値段が高いいちごパフェを食べるんだ♡とわざわざ出かけたけど『特選いちごパフェ』(3,950円!)はもったいなくて注文できなかった。。。

    でもこれが意外にスカッとするのです。やけ酒はお酒に失礼だし、爆買いは買ったものを見るたびに思い出すからよくないでしょ。

    ひとりでこっそりいつもよりワンランク上のパフェを食べるのがおすすめです。きっとそんなことしている自分がクスッと愛おしくなるでしょう。

    画像: 特選の半分以下のお値段ですが小爆発には充分のボリュームでした。おいしくストレス解消♡

    特選の半分以下のお値段ですが小爆発には充分のボリュームでした。おいしくストレス解消♡

    イラっときたらぜひ甘やかしをお腹にいれてすっきり解消しちゃおう! とにかく自分にやさしく。

    パフェもどきで立ち直れるわたしはやっぱりポジティブシンキングなのかもしれないなっ。

    読んでくださってありがとー!



    画像: 大爆発する前に、甘やかしで小爆発を

    桜井かおり(さくらい・かおり)
    文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
    インスタグラム:@kaorilotta

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    『マダム・ロッタとパリ行かない?』(桜井かおり・著/旭屋出版)|amazon.co.jp

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