(『天然生活』2022年7月号掲載)
エアコン、扇風機の掃除
本格的な夏が来る前にしたいエアコンや扇風機のお手入れ。エアコンの場合、自分が掃除できるのは外側部分、吹き出し口、フィルター。
内部掃除は業者に頼むのがおすすめです。業者への依頼は、エアコンの種類、設置場所や使用頻度にもよりますが1年〜1年半が目安。嫌なにおいの風が出たり、フィルターを外したときや吹き出し口から内部にカビが見えたりしたら、内部掃除の検討を。
エアコンの外側や吹き出し口のほこりは、柄を伸ばして高いところが掃除できるハンディワイパーで取り除きます。
ベトベトした汚れが吹き出し口についているなら、先端にスポンジが付いたすみっこ専用の道具で掃除を。スポンジに35%濃度のアルコール水(水だとカビの原因になるので注意)をスプレーしてすき間に差し込み、汚れを落とします。
フィルターは取り外して、まずは掃除機でほこりを吸い取ります。ベタつき汚れがあれば、石けんとスポンジでこすり洗いをしてから乾かし、除菌のためにアルコール水をスプレーして再度乾かしてからセットを。

吹き出し口の掃除に使えるすみっこ用の掃除道具は100円ショップなどで手に入る
フィルターを一度きれいにして、シーズン中は2週間に一度を目安に掃除をするようにしましょう。もし、リビングにあるエアコンのフィルターがいつもベタつくようなら、キッチンの換気扇汚れが原因かも。
油を含んだ空気がリビングに流れて、エアコンの内部に入り込んでいる可能性があるので、換気扇の掃除をするようにします。
お掃除機能付きエアコンは、オフにすると内部を乾燥させて結露を防ぎます。掃除が終わると自然に電源が切れるのでそのままで。完全に乾かさないと、水分が残ってカビの原因になるので注意して。
扇風機は、分解できる部分はすべて外して石けんとスポンジで丸洗いを。外せない本体は、キッチンペーパーにアルコール水をスプレーしてふき取ります。
シーズン中は、こまめにハンディワイパーでほこりを取り除くようにしましょう。

〈イラスト/須山奈津希 取材・文/工藤千秋〉
本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
ナチュラルクリーニング講師。北里大学衛生学部化学科卒業後、化学薬品企業に就職。自身と子どものアトピー体質をきっかけに、掃除や洗濯、洗剤を科学的に解説する「ナチュラルクリーニング講座」をスタート。著書に『ナチュラルおそうじ大全』『ナチュラルおせんたく大全』(ともに主婦の友社)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです