私がこの仕事を選んだ理由
子どもの頃から、物をつくることが好きで、美大でデザインを学んだという石洞さん。「SyuRo」のことは本で見て知っていましたが、この界隈を散歩中に偶然店に辿り着き、たちまち魅了されたといいます。「こんな素敵な日用品のそばにいられたら」と、アルバイト募集に応募。以来、10年以上勤務しています。

物がつくられる背景にももともと興味があったという石洞さん

SyuRoオリジナル、木村硝子店のものなど、シンプルで愛着の持てるグラス類が並びます
「働き始めてわかったのですが、缶の最後の仕上げや、石鹸のパッケージングをスタッフが行うなど、手を動かす作業が多いのも面白いところ」と話す石洞さん。
最近では、デザインやスタイリングのアシスタント業務、作家の発掘にも関わり、仕事の幅が広がっていると、イキイキと話してくれました。

長野県松本市のブランド「くさわけ」のボタニカルシロップ。自然の素材を巧みに組み合わせた、芳醇なノンアルコール飲料です

「SyuRo」では、2、3ヵ月に1度ほど、手仕事などの展示会を開催
スタッフの偏愛品
角缶に、漆継ぎの道具がシンデレラフィット!
石洞さんはご自宅で、お店の商品「角缶」に、今年から始めたという漆継ぎの道具を収納しています。
右奥がSyuRoの「角缶」(大・真鍮)
蓋を開けるとこの通り。道具が、不思議なほどぴったり収まっています
「お店のお客さんに、漆継ぎの先生の方がいらして、『角缶』を愛用してくださっているんです。教室で使う、漆を混ぜるガラス板を、『角缶』に収まるサイズにカットしているとお聞きし、“素敵な使い方をしてくださってる!”と感激して。今年からその先生の元で漆継ぎを習い始め、真似て道具入れにしています」
ジャストフィットの理由も納得です。この「角缶」には、以前、靴磨きセットを収納していたとか。7年ほど使い続けているという角缶は、アンティークのような趣に育っています。

<撮影/山川修一 取材・文/諸根文奈>
SyuRo
03-3861-0675
12:00~18:00
営業日はInstagramにてご確認ください
東京都台東区鳥越1丁目16-5
最寄り駅:都営浅草線「蔵前駅」、総武線「浅草橋駅」より徒歩7分ほど
https://syuro.co.jp/
https://www.instagram.com/syuro_tokyo/
◆小野鯛さん(陶作家)の個展を開催予定(10月予定)