• 「古道具店ってなんだか敷居が高そう」、そんな風に感じていませんか。東京・国立の「Let ’Em In」は、誰でも気軽に立ち寄れる古道具店。スタッフの月岡さんに、おすすめアイテムを案内してもらいました。月岡さんご自宅の愛用品もあわせてご紹介します。

    インテリアを格上げする、リーズナブルな古物も充実

    こだわりの強い古物好きも、散策途中にふらっと訪れる人も、だれをも受け止めてくれる懐の深い古道具店がこちら、東京・国立にある「Let ’Em In(レットエムイン)」です。

    表参道のインテリアショップで、バイヤーとして経験を積んだというオーナーの原尊之さん。“落ち着いた雰囲気のエリアに”と、国立に店を構えました。

    画像: 2008年にオープンし、今年で18年目に突入。長く愛される名店です

    2008年にオープンし、今年で18年目に突入。長く愛される名店です

    店内を歩くと、一歩進むごとに気になるものが。店に並ぶのは、1920年代以降につくられた、世界各国のモダンデザインアイテムや民芸品などで、すべて国内で仕入れたものだそう。日本の人が購入し、大切に使い続けてきたものたちです。

    画像: 味わい深い北欧の古い食器も

    味わい深い北欧の古い食器も

    店イチ押しのおすすめアイテム4品を、スタッフの月岡華春さんに教えてもらいました。

    画像: 勤続6年の月岡さん。「気軽に取り入れられて、インテリアのアクセントになるものをご紹介します!」

    勤続6年の月岡さん。「気軽に取り入れられて、インテリアのアクセントになるものをご紹介します!」

    部屋をランクアップする古道具
    Let ’Em Inのおすすめアイテム4選

    Item01. 美しい木目にうっとり!「チャーチチェア」

    画像: イギリス製の教会の椅子。背もたれ裏に、聖書を入れるポケットがあります

    イギリス製の教会の椅子。背もたれ裏に、聖書を入れるポケットがあります

    「これは『チャーチチェア』といって、イギリスの教会で使われていた椅子。最近では、形を似せたレプリカが国内で製造されていますが、やっぱり古いものは材がよくて。座面はエルム(ニレの木)で、木目がすごくきれい。フレームにはビーチ材が使われています。古物の世界ではわりと定番品で、値段は比較的高くありません。こちらで3万4千円ほど。気軽に使える椅子として、古い物がお好きな方にはおすすめですね」

    Item02. 愛嬌たっぷりの木製アニマル「ロイヤルペット」

    画像: 愛らしいフォルムの木製の置物「ロイヤルペット」。全20種類ほどあります

    愛らしいフォルムの木製の置物「ロイヤルペット」。全20種類ほどあります

    「『海外のものですか?』と聞かれることもありますが、こちらは1970年代頃に日本でつくられた木製の人形です。こけしをつくる技術の延長でつくられていますが、デザインはヨーロッパ風。北欧の家具にポンと置いても似合いますよ」

    画像: 「可愛らしくてモダン。人気のある、店の定番品です」

    「可愛らしくてモダン。人気のある、店の定番品です」

    『ロイヤルペット』は、昔、通販会社の千趣会が販売したもの。契約した家に、月ごとに違う動物が届いたそうです。お客さまで『これ、おばあちゃんの家にある!』と仰る方も。一体が1800円ほどとお値段も手ごろで、2、3体まとめて買っていかれる方もいます」

    Item03. 飾り棚にもいい「日本の木材の本棚」

    画像: 使い込まれた風合いが素敵な本棚

    使い込まれた風合いが素敵な本棚

    「本棚は、いまのインテリアに馴染むように、材の色が明るめで、横がちょっと抜けているタイプをセレクトしています。日本の昭和30~40年代ぐらいのものですね。側板に抜け感があると、中も明るく見えるので、飾り棚としても使えたり。高さも幅もほどほどのコンパクトなものを選んでいますので、狭いお部屋でも、圧迫感なく置けておすすめです」

    Item04. 部屋をやさしく彩る「チーク材テーブルランプ」

    画像: 「モダンな印象で、北欧テイストはもちろん、幅広いモダンインテリアに合わせやすいです」

    「モダンな印象で、北欧テイストはもちろん、幅広いモダンインテリアに合わせやすいです」

    「一見、北欧のものに見えますが、70年代の日本製なんです。1960~70年代って、北欧の家具に似せたものが日本でいろいろつくられていた時代で。材は、デンマークの家具などによく使われるチーク材。シェードは新品で、うちでサイズが合うものをオーダーしてつけています」

    画像: お部屋の素敵なアクセントに

    お部屋の素敵なアクセントに

    「サイズはやや大きめ。サイドテーブルにのせて、ソファの横やベッド脇など、お部屋の片隅で使っていただくといいと思います」

    画像: 額装されたアートは、若い方から高齢の方まで、幅広く人気

    額装されたアートは、若い方から高齢の方まで、幅広く人気

    画像: 椅子も店の人気アイテム。手前はアメリカ製で、折り畳みが可能。隣は、1960~70年代のマルニ木工の「デルタチェア」

    椅子も店の人気アイテム。手前はアメリカ製で、折り畳みが可能。隣は、1960~70年代のマルニ木工の「デルタチェア」

    仕入れを担当するのは、オーナーの原さん。「店を始めたときから、王道的なものから少し外れた、人と違うものをセレクトしたいという想いを、持ち続けてきました」と話します。

    「月日が経つと、人のセンスって変わるじゃないですか。店のオープンは2008年ですが、当時といまでは、自分も含めて見方が変化する。同じ古い物でも、これまでは面白いと思っていなかったけれど、2025年だと“ありだよね”みたいな」

    だからこそ、「意識して、センスをアップデートしていきたい」とも。そんな原さんが選ぶ、いまの時代に鮮やかに映る“古くて新しい物”、ぜひチェックしてみてください。

    画像: アットホームな雰囲気も魅力

    アットホームな雰囲気も魅力

    ※紹介した商品は、お店に在庫がなくなっている場合もございますので、ご了承ください。



    <撮影/星 亘 取材・文/諸根文奈>

    古道具 Let ’Em In
    電話番号;042-577-3452
    営業時間:12:00~18:30
    定休日:月・火曜日
    住所:東京都国立市北2-13-48-101
    最寄り駅:JR「国立駅」より徒歩10分ほど
    https://letemin.jp/
    https://www.instagram.com/let_them_in_kunitachi_2/



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