(『天然生活』2025年11月号掲載)
自然に近いセルフケアで心身を調和させてすこやかに
俳優業の傍らでセルフケアに関心をもち、薬膳を意識した食事や自然療法を日常に生かしている原沙知絵さん。
「知れば知るほど楽しくなって」、自然療法のセラピストの資格も取得。自分を整える知恵を日々深め、実践し続けています。
「たとえば食材のどんな成分がどう体に影響するのか、理屈を知って、自分の体で効果を実感するのが、たまらなく面白いんです。実験感覚であれこれ試すのは、もう趣味のようなもの。不調を自分でいやす方法を知って、毎日がとても過ごしやすくなりました」

だしが出やすいごぼうも使い、タンパク質を摂りたいときは豆腐を入れる
自分の体質や体調に合わせたケアをすることで、効能がよりたしかなものに。
「私の体質は、全身に栄養を送る『血』が不足しがちな血虚と、体内に水分がたまりやすい水滞なので、食事で血を補ってめぐりを促し、体を冷やさない生活を心がけています。体質を知ると、選ぶ食材や適切なケアがおのずと見えてくるんです」

「マルカワみそ」の自然栽培玄米麹で甘酒づくり。「こちらの麹は安心安全で、味もおいしくてお気に入り」
この先も楽しく生きるために体づくりをコツコツと
日々、忙しく過ごす原さんが、体調管理の目安にしているのは暦の「土用」。土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間をさします。
「東洋医学では土用の期間は体調を崩しやすいとされますが、実際私もそう。この時季の不調は、季節に合わせた体の自然な反応なので、しっかり休息し、旬の食材や消化にいいものを摂るようにしています。人は無理をしがちだからこそ、土用は体の声に耳を傾けるきっかけにもなると思っています」
食生活との両輪で、セルフケアに役立てているのが運動です。毎日のストレッチに加え、定期的にピラティスに通い、適度に汗をかくことを習慣にしています。
「2025年に入って、筋肉の衰えやめぐりの滞りをとくに感じるようになり、これまで以上に、運動はしっかり取り組まなければ、と。体の変化に直面したときが、ふんばりどき。先人たちの知恵も借りながら、人生を楽しむ体づくりをコツコツやっていきたいです」

ハマナスのつぼみ、菊花、クコの実をお茶にしたり、漢方薬を飲んだり、不調のときは、なるべく自然に近いもので手当てする
〈撮影/柳原久子 ヘアメイク/本田忠義 取材・文/熊坂麻美〉
原 沙知絵(はら・さちえ)
1997年に俳優デビューし、ドラマや映画、雑誌などで活躍中。20代のとき、自然療法のサロンで不調をいやしたことをきっかけに、植物の力を借りたセルフケアに関心をもつ。統合自然療法スクールでセラピストとしての知識を学び、メンテナンスに生かしている。著書に『心も体も心地よい 私のセルフケア習慣』(宝島社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです






