『レリーフ編み』 梅村マルティナ
梅村マルティナさんの編み物本、第二弾
マルティナさんが生み出すOpal毛糸の新しい楽しみ方
多くの編み物愛好家を惹きつけてやまない、ドイツ製の毛糸「opal(オパール)」。一本の毛糸の中に何色もの色が、変わるがわる現れるカラフルさが魅力のソックヤーンです。
本書は、その毛糸を一躍日本に広めた梅村マルティナさんの編み物本、第二弾。段染め糸の色の変わり目を目安に、「レリーフ」と呼ばれる立体的な飾り(32種)を編み込みながら、作品を編む方法を紹介します。
写真解説を多く、編み方をわかりやすく掲載。また、編み物の伝統が根付いた著者の故郷・ドイツの編み方も紹介しています。
ドイツでマルティナさんが編んでいた、簡単で理にかなった編み方は一見の価値があります。
【主な内容】
レリーフの編み方
段染めの毛糸を編み進めていって、糸の色が変わったらアクションを起こす。すると、模様がレリーフ(浮き彫り)のように浮き上がってくる。そして、その単純なアクションを繰り返すだけで、模様と陰翳が魔法のように広がって行くのです。そんな魅力いっぱいの、基本的なレリーフ32種類の編み方を写真でわかりやすく解説しています。
レリーフを使って
基本的なレリーフの編み方を覚えたら、手を動かして、レリーフ編みを施した暖かい小物や服をつくってみましょう。スヌードやマフラー、アームウォーマーにセーターなど、編み進む手元で毛糸の色がくるくる変わり、指先が弾んで、アクションを起こすタイミングが待ち遠しくなります。
レリーフ毛糸について
「レリーフ編み」が誕生したのは、2017年春のこと。この新しい遊びを考案したマルティナさんは、「世界中の人に、気軽に楽しんでほしい」と、レリーフ編み用の毛糸をつくりました。わくわくするレリーフ毛糸の開発秘話を紹介します。
レリーフを使った作品の編み方
How to knit では、掲載作品の編み図など、編み方を掲載しています。また、縦柄靴下は、つま先部分を詳しく写真で解説。日本の引き返し編みに似ていますが、編み物が盛んなドイツで、マルティナさんが編んでいた簡単できれいに編める方法です。さあ、どれからつくりましょう?
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アームカバー/Iコード/腹巻帽子/縦柄靴下/スヌード/トレンカ/レッグウォーマー/手袋マフラー/斜め編みマフラー/ベレー帽(レディース、キッズ)/ハンドウォーマー/ロング アームウォーマー/宇宙人帽子/模様編みと玉の腹巻帽子/ロングフリンジのビーニー/オーバースカート/ルームシューズ/バックワーズ ベスト(レディース、キッズ)/バックテール ベスト/丸ヨークセーター/オリジナル毛糸のブランケット/レリーフ毛糸のブランケット/エッグカバー/ミニ靴下のブローチ/ネックレス/ブレスレット……など27種93点の作品と編み方を掲載
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Opal毛糸って?
虹のような色を持つ宝石に重ね合わせて名付けられた毛糸「Opal」。その名のごとく、一本の毛糸の中に何色もの色が、変わるがわる現れるカラフルさが魅力のソックヤーンです。
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【著者プロフィール】
梅村マルティナ(うめむら・まるてぃな)
ドイツ生まれ。1987年、医学研究者として来日。京都大学大学院医学研究科博士課程修了ののち、ドイツ語講師として働きながら、ドイツ製の毛糸「Opal(オパール)」を使った編み物作品を制作し、評判に。東日本大震災後、宮城県気仙沼の避難所に毛糸を送ったことをきっかけに活動の場が広がり、2012年「梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ(KFS)」を設立。現在は、毛糸の輸入販売、毛糸製品の加工・販売、編み物教室などを行っている。
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『レリーフ編み』
マルティナさんが生み出すOpal 毛糸の新しい楽しみ方
(梅村マルティナ・著)
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B5判 112ページ
定価:本体1,400円 +税
ISBN978-4-86067-649-0