「大きさ」「筒の形」「深さ」が選ぶポイント
◆大きすぎず、小さすぎない、適度なサイズのものを
「収納のためのガラス容器であれば、まずは入れるものや、使う場所に対して、大きすぎず、小さすぎない、適度なサイズのものを選ぶこと。下写真の容器(高さ15cm、直径14cm)は、テーブルの上で使うのにバランスのいい大きさですよね」
「ほかにも、2つのポイントがあります」とみつまさん。
◆筒形の形状だと、ものの出し入れがスムーズ
「ものの出し入れを考えると、口がすぼんだ形のものではなく、適度に広いものがいいでしょう。そして、口から底までまっすぐな、筒型の形の容器だと、さまざまな形のものが収めやすいです」
たとえば、細かく、形状がいろいろあってごちゃごちゃしやすい文房具。
筒形のガラス容器を使えば、すっきりと収まり、内容が見渡しやすくなりました。手を入れやすいので、出し入れも楽です。
また、洗面台の上で散らかりがちな、背の高い化粧品のボトルやブラシなども、少し大きめの筒型のガラス容器に入れれば、コンパクトにまとめられます。
先ほど文房具を入れていたものと同じ大きさの容器には、歯ブラシや歯磨きも入りました。
透明でものが底に埋もれて見えなくなることもないので、ものを探すストレスがないのも、ガラス容器での収納の大きな魅力です。
◆浅めのガラス容器もあると収納の幅が広がる
高さ15cm、20cmぐらいの容器も便利ですが、「浅めの容器もあると、さらに収納の幅が広がりますよ」とみつまさん。
たとえば、キッチンタオルやハンカチなどの布物。
「深さが浅めのガラス容器(直径22×高さ9cm)に、畳んだキッチンタオルを立てて収納すると、ちょうど手に取りやすくて、便利です。色も柄も見えるので、選びやすいのもいいですよね」
今回使ったガラス容器は、イケアの「シリンデル 花瓶/ボウル3点セット」の3点。
「筒型で、適度な深さがあるものから浅めのものまで使いやすいサイズがそろい、気軽な価格なのもいいですね」
みつまさんの普段の暮らしのなかでも、大活躍しているそう。
「大きな花瓶(中央)にフルーツを入れたり、ボウルはお菓子をしまったり、用途を変えて使いまわしています」
『天然生活』6月号のP.46~50に、環境の負荷も少なく、洗練されたデザインと日々の実用性を兼ね備えた収納用品をみつまともこさんにご紹介いただいた『暮らしにやさしい収納用品』が掲載されています。ぜひご覧ください。
<スタイリング/みつまともこ 撮影/滝沢育絵 取材・文/秋山香織>
みつまともこ(みつま・ともこ)
ディスプレイデザイナー、インテリアスタイリスト。衣食住にまつわる、ショップなどのディスプレイデザインや、雑誌・書籍などでのスタイリング、飾り方などのアイデア提案などで活躍。著書に、『暮らしの図鑑 ガラス』(翔泳社)amazonで見る プライベートでは、夫と小学生の娘の3人暮らし。
https://www.mitsumatomoko.com/
インスタグラム@mitusmatomoko