シンプルで使い勝手がよく、日々の暮らしになじむ「無印良品」のアイテム。気負わず使える「ちょうどいい、ふつうのよいもの」は、私たちの小さな暮らしをさりげなく支えてくれています。料理家・藤原奈緒さんに、 “実は頼りにしている無印良品の愛用品” を伺いました。
藤原さんのお気に入り①
ポリプロピレンファイルボックス
出しておくとごちゃごちゃする、しまうと使いづらい台所の調味料入れに
家や仕事場をすっきり整えたいときに、無印良品をうろうろしていいものがないか探すのですが、このファイルボックスは3年前に今の家に引っ越してきて半年くらい経った頃、台所の調味料入れにいいなと思いついて購入しました。
しょうゆ、みりん、ナンプラーなど、大きい容器のままよく使う調味料は、出しておくとどうしても目立ってしまうけど、しまうと使いづらいし忘れてしまう。なので、その両方をクリアする案として。
もともとは書類などを整理するために使うアイテムだと思うのですが、「お米農家やまざき」の山﨑 瑞弥さんが、台所で乾物などの収納にこのファイルボックスを上手に使っていらしていたのを見て、私も引っ越してすぐに導入しました。置いてみたらサイズ感もぴったりで大満足でした。
真っ白じゃないところが部屋になじむので好きです。そして汚れたらすぐに洗える素材なので使いやすいんです。
ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー
サイズ：約幅10×奥行32×高さ24cm 価格：490円（税込）（画像提供：良品計画）
「活用度の高いアイテムで、キッチンまわりでは調味料入れのほか、フライパンや大皿、食料品やスポンジ、洗剤などのストックにも役立ちます」（株式会社良品計画・有山さん）
藤原さんのお気に入り②
ウレタンフォーム三層スポンジ
なんで白いスポンジってなかったんだろう
このスポンジは、嫌なところがないです。
はじめて見たとき、なんで白いスポンジってあまりなかったんだろう、と思って買い、それからずっと使っています。
カラフルなスポンジは、私の台所では少し浮いてしまうなと感じていて。毎日使うものなので、目に入ったときに違和感がないというところが大事ですね。白いので「汚れたら替えどき」がわかりやすいところも気に入っています。
自分のお店ではしっかりしていて耐久性のあるスポンジを使っていますが、家庭ではこのくらい小回りが利くのがちょうどいい。目の細かさの違う三層のスポンジで泡立ちもよく、小さめのほどよいサイズ感も使いやすいです。
ずっと定番で置いてほしいと思うアイテムです。
ウレタンフォーム三層スポンジ 3個入
サイズ：約幅6×奥行12×高さ3.5cm 価格：299円（税込）（画像提供：良品計画）
「白はキッチンをすっきり見せてくれたり、替え時がわかりやすいことでご支持いただくことも多いですが、使ってみると三層の役割が機能的で、泡立ち・水切れがよくて使いやすい、とリピーターが多い商品です」（株式会社良品計画・有山さん）
藤原さんのお気に入り③
アルミフック・マグネットタイプ
なじみながらもここにあるよ、と教えてくれる
玄関のドアの裏にくっつけて、鍵をかけるのに使っています。
自宅の玄関のドアの内側が白なので、部屋になじみながらもここにあるよ、としっかり主張してくれています。
探しものの名人だったのですが、これを導入してから「鍵がない！」はなくなり、他のものの置き場所も定まっていきました。
鍵のほかにも、マスクをかけたりもしています。ちょっとしたお出かけ時や、洗っておいたマスクの一時保管にも便利です。
アルミフック・マグネットタイプ 小・3個入
幅3.5×高さ5cm 価格：390円（税込）（画像提供：良品計画）
「悪目立ちしないさりげないフックは、お部屋になじみ、どこでも使いやすいアイテムです。サイズは大小、吸盤タイプもあります」（株式会社良品計画・有山さん）
藤原さんのお気に入り④
週刊誌4コマノート
思いついたことを気楽に書き留められる
手帳を持ち歩くまでもないな、というときにカバンに入れて、パッと思いついたことを1コマにひとつ、書き込んで終わったらチェックマークを入れて消す、というネタ帳として使っています。
たとえばこれからつくろうと考えているレシピだったり、やらなければいけない事務作業だったり。
大きいTo Doリストのような感じですね。コマで区切られているので、視覚的にもまぎれなくて見やすいです。
気楽に使えます。パラパラめくれるチープな質感や、かわいい見た目も好き。
週刊誌4コマノート・ミニ A5・88枚
価格：100円（税込）（画像提供：良品計画）
「漫画や、1日のTo Do、仕事のプレゼン資料のラフ案や絵コンテ、などなど使いみちは人によってさまざまのようですが、隠れファンの多い商品です」（株式会社良品計画・有山さん）
藤原さんのお気に入り⑤
ポリエステル綿麻混・ソフトボックス・衣装ケース
衣替えに。軽くてかさばらないところが好き
冬もの、夏ものを入れ替えて使っています。クローゼットの上部のサイズを測ったら、このソフトボックスがちょうど2段重ねられるサイズだったので導入。
ハードなケースだとひとりで上から降ろすとき大変ですが、この布のケースは軽くてかさばらないので、入れるのもしまうのも簡単。シンプルなので視界に入ってもいい感じで気に入っています。
ポリエステル綿麻混・ソフトボックス・衣装ケース・大
サイズ：約幅59×奥行39×高さ23cm 価格: 1,690円（税込）（画像提供：良品計画）
「軽くてたためる収納は布物を入れるのに最適です。衣替えで使わない衣服や、薄手の毛布などの収納にもぴったりです。内側がコーティングされていて、さっとふけるのも、うれしいポイントだと思います」（株式会社良品計画・有山さん）
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日頃ものを選ぶとき、大切にされていることを教えてください。
とにかく好きかどうか。直感で瞬間的に判断するタイプです。
何かに感動したら、こんな気持ちにさせてもらってありがとう！ と思って買ったり、なくなると困るものに、買う、という行為で気持ちを伝えたり。
大胆で惚れっぽいですが、慎重でもあります。使っている自分が想像できないものは買いません。
無印良品は暮らしのなかでどんな存在ですか？
自宅や仕事場で過ごすなかで、ここをもっと使いやすくしたいな、と思ったとき、サイズを測って、まず無印良品に行きます。
大好き！ で選んだものだけでは暮らしは成り立たなくて、その間に、使いやすくて嫌なところがないものがあると安心できる。すきまを埋めてくれるもの。これからも、頼りにしています。
教えてくれた人
藤原奈緒 （ふじわら・なお）
料理家。「あたらしい日常料理 ふじわら」主宰。「家庭の食事をより手軽に、さらにおいしく」をモットーに、いつものごはんがおいしくなるオリジナルのびん詰め調味料を手がける。東京・東小金井にてびん詰め調味料を使った食堂を営むが、現在は食堂はお休みし、同じ場所でびん詰め製造と販売を行う。料理教室、イベント出店なども不定期で開催。
webサイト：http://nichijyoryori.com/
インスタグラム：@nichijyoryori_fujiwara
