暮らしハーバルアドバイザーの末吉真由美さんに、夏の朝におすすめのハーブコーヒーのつくり方を教えていただきました。コーヒーをドリップする時に、レモンバームやアップルミントなどのフレッシュハーブを入れると、さわやかさが加わって、いつもの一味違ったコーヒータイムを楽しむことができます。ぜひお試しくださいね!
ハーブコーヒーとは?
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一般的に「ハーブコーヒー」というと、コーヒー豆を使わずに、チコリやタンポポなど、コーヒーに似た味わいのハーブを焙煎してつくられたものを指すことが多いですが、今回はコーヒー豆とフレッシュハーブでつくる方法をご紹介します。
いつものコーヒーにフレッシュハーブを入れてドリップすると、ハーブの香りと風味がプラスされ、夏の朝に飲むさわやかなコーヒーになります。
ハーブコーヒーに使うコーヒー豆について
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ハーブコーヒーに使うコーヒー豆は、スーパーなどで購入するカジュアルなものがおすすめです。
量販店で袋詰めされたコーヒーは、その性質上、どうしても新鮮さには欠けてしまいますが、ハーブコーヒーにすることで、一味違ったコーヒーを楽しむことができます。
コーヒーに合うハーブのこと
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コーヒーは世界中で愛されている飲み物ですが、コーヒーに合うものといえば、真っ先にスパイスが浮かびます。たとえば、カプチーノに使われるシナモンやアラビアコーヒーのカルダモンなどです。
体を温めるスパイスは、その温かみのある香りからも、蒸し暑い夏には、少し距離を置きたくなるかもしれません。そこで登場するのが、涼やかな香りのハーブです。
今回、「チョコレートにあうものは、コーヒーにもあいそう!」という発想から、ローズマリー、レモンバーム、レモンバーべナ、ミントといった夏に真っ盛りの4種類のハーブを選び、家族で品評しあってみました。
ローズマリー
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ローズマリーは葉に油分が多く、それが後味に影響があるようで家族に不評でしたが、私は悪くないという評価。意見が分かれました。
レモンバーム
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コーヒーに深い味わいが出るような感じで全員一致の二重丸。
レモンバーベナ
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レモンの香りが強く出て、コーヒーの雑味を感じてしまい、私は低評価でしたが、家族はおいしいと高評価でした。
アップルミント
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嫌味にならないさわやかさがコーヒーにあいました。全員一致で高評価でした。
結果、レモンバームとアップルミントが満場一致でコーヒーに合うハーブでした。
このように、ハーブコーヒーの味は、個人の好み、嗜好によって味の評価がさまざまなので、ご自分の感覚で自由にハーブを選び、楽しむことこそが、夏の朝のコーヒータイムの醍醐味になるのではないでしょうか。
それでは早速、ハーブコーヒーの淹れ方をご紹介します。
ハーブコーヒーのつくり方
材料
◎ コーヒー豆を引いたもの | 30g(※1) |
◎ 熱湯 | 450cc(※2) |
◎ フレッシュハーブ | 3g |
※1:コーヒー豆は、1杯分を10gとして算出
※2:熱湯は、1杯分を150ccとして算出
つくり方
1 ペーパーフィルターをセットし、コーヒー豆を入れて平らにならします。
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2 ハーブをちぎって、平らにならすようにして入れます。
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3 全体にお湯を含ませるように回し入れ、20秒ほどそのままにして蒸らします。(ハーブとコーヒーが出会う大切な蒸らし時間です)
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4 中心から500円玉ぐらいの大きさで「の」の字を描くようにして、3回に分けてお湯を注ぎます。
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5 お好みのカップに注いで、出来上がりです。夏の朝のさわやかなコーヒータイムを楽しんでくださいね。
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次回も「香りのごちそう」が続きます。自家製のモヒートやソーダ割りがおいしくつくれる、夏におすすめのミントシロップをご紹介しますね。どうぞお楽しみに。
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末吉 真由美(すえよし まゆみ)
暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
(公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。
●ウェブサイト:フェールマヴィ
https://fairemavie.com
●Instagram:@fairemavie.mami
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