1年間でベルが体験した5つの「はじめて」
イヤイヤで終わった、はじめての「ヘアカット」
我が家に来るとき、すでに保護施設でトリミングをしてもらっていた様子のベル。全体的に短くカットされていたのに、気づけばちょっとボサボサじゃない? というくらい伸びていました。
トリミングに連れて行こうか悩みましたが、まだベルも我が家に来たばかりで家族以外にも慣れてない状態だし、もし、すごく怖がってお店の方を噛んだりしたら……と思うとまだやめといた方がいいかもね、ということになり、急きょ、弟にカットしてもらうことにしました。
ところがいざ足の毛をバリカンで刈ろうとしたら、嫌がる嫌がる(笑)。きっとバリカンの音も怖いんでしょうね。結局、ほんの少しだけしかカットできず、最後はブラッシングして終了。
今でもバリカンは苦手なようでおとなしくしてくれないので、おやつで気を紛らわせながらカットしています。
はじめてのセルフバリカンがこんな感じだったので、ベルがトリミングサロンに行くことはたぶんないでしょうね。
水嫌いのはじめての「川遊び」
そんなちょっと怖がりなベルですが、バリカン以上に苦手なのが「水」。むかし、“洋犬は水が好きな子が多い”と聞いたことあったのでベルも喜んで入るだろうなと思い、はじめて河原に連れて行ったんです。ところが、夫が浅い川の真ん中にある石を渡って対岸まで行き、ベルを呼んでみるも……動かない! 何度呼んでも動かないのです。
“え? もしかしてこの浅い川を渡るのも無理なの?”と、みんなで大笑い。たしかに石が不安定でしたが、たぶん、それよりちょっとでも水に濡れるのが嫌だったんだと思います。“洋犬は水が好き”というのは、ベルには当てはまらなかったようです。
終始固まってしまった、はじめての「お風呂」
河原での水遊びも無理だったので、もちろんお風呂も大の苦手。はじめてお風呂に入れるときはベルがまだ水嫌いということを知らなかったので、どんな態度をするのかわからずドキドキでした。
とりあえず夫が服のままベルを抱きかかえてゆっくり洗ってみたら終始固まっていて。なんとか洗えたものの、“決してお風呂好きではないな”と、このときにわかりました。
その後何度もお風呂に入れていますが“ベル、お風呂入るよ”と声をかけると猛ダッシュでキッチンまで逃げるので、最近はバリカンと同じく、おやつをお風呂場に持って行って誘導しています。
意外な一面を知るはじめての「キャンプ」
春、はじめてキャンプに連れて行きました。
ふだん、ほとんど吠えることも鳴くこともなく、いることを忘れてしまうくらいおとなしいベルですが、この日は知らない場所ということでちょっと不安だったのか、隣にあったお手洗いに行く人に吠えたんです。
正直、とてもビックリしました。すぐさまお手洗いに行く人が見えない位置にベルを繋ぎ直しました。
その後、人に吠えることはなくなりホッとしましたが、いつもはおとなしいベルもやはり知らない場所や知らない人が近くを通ると不安になるんだなぁと、はじめて連れて行ったキャンプでとても勉強になりました。
みんなと遊びたくない? はじめての「ドッグラン」
そしてはじめて行った大きなドッグラン。小さなドッグランは何度か行ったことがありましたが、やはりここでもみんなの輪に入れずのベル。というより、入りたくなさそう(笑)。
ほかのワンちゃんが遊ぼうよー! と寄ってきたら、一目散に逃げる! そんなベルを追いかけて遊ぶワンちゃん。やっぱりベルは他のワンちゃんと遊ぶことを望んでないのかなぁ、と思ったり。
でも家族と一緒に走ったり遊んだりしてるときはすごく楽しそうにしてるので、たまには行こうねって思うんですけどね。
※ ※ ※
ワンちゃんとのはじめての経験で知ることがたくさんあります。
犬も人間と同じで、犬種だけで決めつけるのではなく、産まれた環境や育った環境で、一頭一頭性格が違います。
これからもベルといろんな“はじめて”を一緒に経験していろんな発見をして、楽しく過ごしていけたらなぁと思います。
tomooo.25
夫、双子の男の子、元保護犬ベル、キンクマハムスターの4人+2匹暮らし。自宅の家具をほぼすべてDIYでカスタム。休みの日は家族でDIYをしたり、釣りやキャンプに行ったりとアウトドアが大好き。ベルを迎えてからはベルとの朝夕の散歩が毎日の日課。DIYのアイデアや、家族やベルとの暮らしについてinstagramやブログで日々更新中。
インスタグラム:@tomooo.25
ブログ:https://profile.ameba.jp/ameba/tomooo-25/
犬を飼いたいと思ったときに、ペットショップで「買う」だけでなく、保護犬を「迎える」という選択肢もあるということを広く伝えたい。そんな思いから生まれた1冊です。
保護犬を実際に迎え入れた方々の、ありのままの暮らしを楽しく伝えることで、保護犬たちの魅力を伝えるとともに、少しでも保護犬を迎えるきっかけとなればと願っています。