• 今年はもう、寒い冬はやってこないんじゃないかと思ってしまうくらい暖かい秋でしたが、まったくそんなことはなく、通常どおり寒い冬がやってきました。この季節になると毎年必ず、「防寒優先になって、ファッションを楽しめない」というご相談があります。暖かいニットやアウターも魅力的ですが、やはり寒い冬はインナー勝負。寒い季節も思う存分ファッションを楽しむため、インナーを整え暖かいベースをつくります。今回は、ボトムスについて考えます。

    ***

    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。

    いつものスタイルにプラスする鍵は「丈」

    暖かいアイテムをこっそりたっぷり仕込めるスカートは、寒い季節も大活躍してくれます。

    フワッとしたニットと相性の良い、シーズンレスなクールな素材のスカートも、インナーを整えれば寒さを感じることはありません。

    パンツの場合、着込める枚数は限られますが、しっかり暖かいタイプを忍ばせ、1枚完結でスッキリ着こなすのがおすすめです。

    ◆暖かいレギンス

    <スカートの場合>

    欠かせないのが、しっかり肉厚のレギンスタイプのボトム。

    タイツの上に重ね暖かさをプラスします。

    こっそり仕込みたいので、裾からのぞいてしまわないよう、5分丈や7分丈のものがベストです。

    画像: 左)両面起毛7分丈ボトム 1,870円/やさしさ物語(グンゼ) 右)綿混裏起毛5分丈ボトム 3,080円/紀州肌着(信和ニット)

    左)両面起毛7分丈ボトム 1,870円/やさしさ物語(グンゼ)
    右)綿混裏起毛5分丈ボトム 3,080円/紀州肌着(信和ニット)

    私も愛用していますが、フレアタイプのスカートのときは、膝も覆ってくれる7分丈のものを。

    スリットの入ったタイトスカートのときは5分丈のものを忍ばせています。

    タイツの上にはくので、窮屈にならないよう、柔らかく、やさしい伸び感のものが理想的。

    いつもの1つ上のサイズを選ぶのも良いですよね。

    そして、静電気予防に、ペチコートも忘れずにプラス。

    厚手のものを選べば、暖かアイテムとしても仲間に入れてあげられます。

    画像: ワンピース 30,800円/ロワズィール 裏起毛5分丈ボトム 3,080円/紀州肌着(信和ニット) ペチパンツ、タイツ/スタイリスト私物

    ワンピース 30,800円/ロワズィール
    裏起毛5分丈ボトム 3,080円/紀州肌着(信和ニット)
    ペチパンツ、タイツ/スタイリスト私物

    <パンツの場合>

    スカート同様、ニットやウールと相性のいいツルッとした素材のパンツも、積極的に活躍させたいアイテムの1つ。

    ワイドシルエットだとしても、パンツの場合着込める枚数は限られます。

    なので、しっかり暖かい裏起毛のフルレングスパンツ1枚完結で、スッキリ着こなすのがおすすめです(裏地がついていないパンツのときは、静電気防止、ペチパンツもプラスしてあげてください)。

    画像: 極 フルレングス丈 4,180円/ホットマジック(グンゼ) パンツ/スタイリスト私物

    極 フルレングス丈 4,180円/ホットマジック(グンゼ)
    パンツ/スタイリスト私物

    写真のレギンスは「綿肌着7枚分の暖かさ」とうたわれています(それがいったいどれくらいのものなのか、寒がりじゃなくても試してみたくなってしまいますよね)。

    ワイドシルエットのパンツであれば、ヒザ下にはまだゆとりがあるはずなので、ハイソックスをはき、さらに暖かさをプラスすることもできます。

    パンツと色を合わせると、おしゃれ面でも気分が上げられます。

    ◆暖かいフットカバー

    そして、スカートのときもパンツのときも欠かせないのが、タイツやソックスの下に忍ばせる、暖かい素材のフットカバー

    画像: 左) 足の冷えない不思議なくつ下 足すっぽりインナーソックス 858円/桐灰(小林製薬) 右)裏パイルの暖かフットカバー 440円/ ホットマジック(グンゼ) レザーシューズなど細身の靴のときにはすっきり薄手のタイプ。

    左) 足の冷えない不思議なくつ下 足すっぽりインナーソックス 858円/桐灰(小林製薬)
    右)裏パイルの暖かフットカバー 440円/ ホットマジック(グンゼ)
    レザーシューズなど細身の靴のときにはすっきり薄手のタイプ。

    レザーシューズなど細身の靴のときにはすっきり薄手のタイプ。

    スニーカーなど、サイズに少し余裕があるときは、裏がパイル地の厚手のタイプと、靴によって使い分け忍ばせています。

    ちなみに、足首が隠れるブーツのときは、フットカバーではなく普通の丈のソックスを重ねても問題ありません。

    ただ、同じくタイツの下に忍ばせたほうが、靴の脱ぎ履きはスムーズです。

    あるのとないのとでは体感がまったく違うので、ぜひ試してみてください。

     

    次回は、より快適に着こなすためのポイントを上げていきます。

    【問い合わせ先】

    ◆グンゼ|0120-167874
    https://www.gunze.jp/store/

    ◆小林製薬|0120-5884-35
    https://www.kobayashi.co.jp/seihin/kak_ais/

    ◆信和ニット|0120-72-4151
    https://www.kisyu-hadagi.jp/

    ◆ロワズィール|03-6861-7658
    https://store.bigi.co.jp/shop/loisir/



    <スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
    https://liltin.com/

    ※ ※ ※

    天然生活の本『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

    天然生活の本
    『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

     

    天然生活の本『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

    amazon.co.jp

     

    電子書籍
    定価:本体 1,100円(税込)



    This article is a sponsored article by
    ''.