• 肌の油分と水分が過剰な脂性肌で悩ましいのは、ニキビや肌のテカリ。この肌のお悩みを解決するためにするべき5つのことを、著書『感動美肌ベストコスメ』を出版したばかりの、化学の専門家で美容家でもあるかずのすけさんに教えてもらいました。

    脂性肌の人にやってほしいこと 1
    オイルベース系クレンジングを使ってみる

    ニキビには油分がよくないだろうと、クレンジングオイルを使わずにジェルやリキッド系を使っているという方が多いのですが、私は逆に使ったほうが改善しやすいと考えています。

    クレンジングのオイルの成分が肌にたくさん残存してしまった場合はニキビ悪化の因子になることもありますが、クレンジングは基本的にあまり残存することはなく、残ったとしてもその後のダブル洗顔を挟めば残存する油分量はかなり少なく抑えることができます。

    ジェルやリキッドはクレンジング力がものすごく低いため、しっかりメイクの場合は落としきれない可能性が高く、強い摩擦でクレンジングするくらいであれば、オイルで優しく落としたほうが毛穴詰まりが改善しやすいのです。

    実は日本皮膚科学会が編集しているニキビ治療ガイドラインにも、オイルクレンジングの方が改善しやすいという記載があります。

    脂性肌の人にやってほしいこと 2
    質の悪い油を食べない

    画像: 脂性肌の人にやってほしいこと 2 質の悪い油を食べない

    昔、内臓を悪くして入院をした時期にすごく肌荒れしやすくなってしまったことがあるのですが、その後「ショートニング・植物油脂・マーガリン」と表示されるトランス脂肪酸を含む脂質を避けるようにしたところ、ニキビができにくくなりました。

    こちらは実際に試した読者の方からの反響もとても大きかったものです。日本だと避けるものが難しいくらい既製品のファストフードやお菓子などには大半が含まれているので、自炊をしたり原材料をこまめに見るように習慣づけてできるだけ摂らないように心がけてみてください。

    ちなみに「植物油脂」とは加工した植物油脂やその混合油脂をまとめて表示する名称であり、「オリーブ油」や「米油」など原料油脂名がハッキリ書かれているものは除外していただいて問題ありません。

    脂性肌の人にやってほしいこと 3
    洗いすぎない

    画像: 脂性肌の人にやってほしいこと 3 洗いすぎない

    ニキビができる第一段階は、毛穴の周りに炎症などの刺激が起き、角質のターンオーバーが促進されて角質が増えてしまい、それによって毛穴詰まりが起きることです。これのよくある要因のひとつが洗顔だと考えています。

    スキンケアの中で洗顔というのが一番肌に負担を与える行為なので、洗浄力が高くなりすぎている場合、それが刺激になってしまい、ニキビの原因を作っているという場合が多いのです。

    洗顔料で洗いすぎるということをやめ、泡で撫でるように優しく洗ったり、マイルドな洗浄力のものを選んで使ったりしてみてください。クレンジング後であれば、そもそもしっかり洗う必要はありません。

    脂性肌の人にやってほしいこと 4
    乳液・クリームをやめてみる

    画像: 脂性肌の人にやってほしいこと 4 乳液・クリームをやめてみる

    スキンケアは化粧水・乳液・クリームと全てやらなければならないと思っている方がいますが、人によって肌質は千差万別ですから、自分の肌に合わせたスキンケアに変えていいと私は思っています。

    私自身は化粧水のみで保湿をしても肌の状態は良好に保てています。乳液やクリームを使わなくても乾燥は気になりません。穏やかな洗顔料の洗浄力で調整するといったテクニックはいりますが、保湿に関していうと美容液やジェル化粧品などもありますから、油分に頼らなくても保湿を持続する方法
    はいくらでもあります。

    毛穴が詰まりやすかったり油分に過剰に反応してしまう方もいらっしゃるので、そういった方は無理して油分を使わなくてもいいと思います。

    脂性肌の人にやってほしいこと 5
    酸化亜鉛を避ける

    画像1: 脂性肌の人にやってほしいこと 5 酸化亜鉛を避ける

    認識していないだけで、これがニキビの原因になっている方は結構多いのではないかと思います。酸化亜鉛というのは紫外線散乱剤の一種で、日焼け止めや下地・ファンデーションなどに大抵入っています。フェイスパウダーにも入っていることが多いです。

    酸化亜鉛自体は優秀な成分で皮脂と合体して皮脂を固めてくれるため皮脂崩れ防止効果が高く、皮脂テカリも抑えられるものなのですが、ニキビができやすい方が使ってしまうと毛穴に詰まりやすくなってしまうのです。

    成分が入っていないものを見つけるのがすごく難しいものではありますが、私が紹介しているものは酸化亜鉛フリーのものが多いです。避けてみると改善する場合がありますのでぜひ試してみてください。

    イラスト素材:PIXTA

    かずのすけさんおすすめの化粧品は、コスパ厳選! 感動美肌ベストコスメ (かずのすけ=著 扶桑社)で紹介しています。

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    画像2: 脂性肌の人にやってほしいこと 5 酸化亜鉛を避ける

    かずのすけ・本名・西 一総(にし かずさ)
    1990年福井県生まれ。2016年に横浜国立大学大学院環境リスクマネジメント専攻を卒業(環境学修士・教育学学士)。博士課程後期中退後、「株式会社セララボ」を設立して代表取締役に就任。有機化学を専門にし、大学では界面活性剤とタンパク質の研究、大学院では化粧品リスクと消費者教育に関わる研究を行なう。現在では豊富な知識を活かした敏感肌向けの化粧品「CeraLabo」の企画開発を行いながら、YouTubeやブログにて情報を発信している。長く苦しんでいた自身のアトピー経験から、セレクトされる化粧品は安全性が高く、肌や髪で悩む多くの人から絶大な信頼を獲得している。




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