固定観念にしばられず、発想の転換を楽しんで
「花器を使わなくても、花生けは楽しめる」と提案しているフラワースタイリストの平井かずみさん。
たとえば、日々の料理を盛る器。
さらに視点を広げれば、お菓子の型から、かご、引き出しなどのボックス、巾着まで、暮らしの空間のあらゆるものは、捉えかたひとつで花器になるといいます。
そんな自由な発想で、使い慣れた日々の道具を花器に“見立て”て楽しむ、花のしつらえ方を教えていただきました。
そのなかのひとつ、“かご”を花器に見立てたしつらいです。
水を張れない“かご”には、水を入れる容器をかごの中に入れて花器として使います。
これを「おとし」といい、ジャムの空きびんや、背の低いカップなどかごから見えないサイズで、水が張れるものなら何でもOK。
この方法を使えば、かごだけでなく、箱でも巾着でも、何でも花器になるのです。
ぜひ、参考にして、気軽に花のある暮らしを楽しんでいただけましたら、うれしいです。
ちなみに、お花を活けたかごは、あけび・・・とご紹介していますが、正しくは「くるみのかご」です(関係者の皆さま、読者の皆さまに謹んでお詫び申し上げます)。
こちらは、kegoyaという屋号で山形で活動されているかご作家・熊谷茜さんのものだそう。
撮影は近藤沙菜さん、原稿は福山雅美さんに担当していただきました。
いつも素敵な写真と原稿をありがとうございます。
新しい年の始まり。
ふだん使いの道具で、気軽に花を、暮らしに取り入れてみませんか?
※ 平井かずみさんの記事「“見立て”を楽しむ 花しつらい」は、『天然生活』2022年2月号、P.6~12に掲載されています
<スタイリング/平井かずみ 撮影/近藤沙菜>