正しく刺激するだけで、さまざまな効果を発揮するツボ押し。整体師の吉田佳代先生に、全身に300カ所以上あるツボのなかから‟やせる”ことに着目した‟やせツボ”を教えていただきます。今回は、下関(げかん)を紹介。運動不足を感じている今こそ自分の健康と向き合うチャンス。ぜひ今日から始めてみてください。
(『やせる&不調に効く魔法のツボ』より)
【朝】におすすめ
顔の血流を促し、小顔に近づける「下関(げかん)」
顔のむくみ・たるみの解消とともに皮膚の汚れも排出
「下」は下(した)、「関」は関(せき)、仕切りを意味し、「下関」は頬骨(きょうこつ)という関の下にあるツボを表します。そのツボは耳穴(じけつ)の前にあり、顎(がく)関節を動かすと盛り上がる場所になります。
このツボを刺激すると、顔の血流がよくなるので、頬のむくみ・たるみが取れ、ほうれい線、二重あごの解消にもつながり、小顔に近づけます。そのため、朝の洗顔時がおすすめです。また、歯や歯茎の痛みを素早く緩和できます。
さらに、下関のツボを刺激することで、皮脂腺や汗腺を活性化させ、皮膚の汚れを排出させる効果もあります。きちんとメイクを落とした後、洗顔をする際にこのツボを押してもよいでしょう。
こんな症状の改善・解消にもおすすめ
● 顔のたるみ・むくみの解消
● ほうれい線の解消
● 歯の痛みの解消
● 顔面神経痛の解消
● 耳鳴り、難聴、中耳炎の解消
● 顎関節症の解消
ツボの位置マップ
耳穴の前のへこみで、頬骨の最も高い部分のすぐ下。口を開けると盛り上がるところ。左右にある。
見つけるポイント
口を閉じたときの頬骨下のへこみで、口を開けると盛り上がる
ツボの押し方
1 床にあぐらをかいて座り、人さし指・中指・薬指の3本を揃え、中指の腹をツボの位置に当てる。
2 頬全体を耳上方向に斜め後ろに押し上げるように、口を軽く開けて息を吐きながら左右同時にゆっくり7秒押し上げ、息を吸いながら指の位置は下げずに3秒かけてゆるめる。【5回】
イスに座ってもOK
同じようにツボの位置に中指の腹を当てて、口を開けながらツボを押し上げる。
ダイエットの救世主に。5つのツボが「やせる」を助ける
やせるために刺激すべきツボとして提言する、‟やせツボ5”。その5つは、腕にある「曲池(きょくち)」、お腹にある「中脘(ちゅうかん)」と「関元(かんげん)」、顔にある「下関(げかん)」、足裏にある「湧泉(ゆうせん)」です。
この5つを正しく刺激すれば、無理な食事制限や過度な運動をしなくてもやせやすい体が手に入るのです。
特に、お腹周りの脂肪を落としたい人、むくみやすい人、便秘気味の人におすすめです。
本記事は『やせる&不調に効く魔法のツボ』(扶桑社)からの抜粋です
〈イラスト/黒川輝代子 画像デザイン/島村千代子 モデル/竹原桃子(SPLASH)撮影/林 紘輝(扶桑社)〉
吉田佳代(よしだ・かよ)
整体師。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経絡・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足つぼ療法および、全身オイル整体技術を開発。著書に『朝に効くツボ 夜に効くツボ』(日本文芸社)、『「足裏のゆがみ」をとればやせられる!』(青春出版社)、『足を温めると健康になる』(あさ出版)、『その不調、背中ストレッチが解決します。』(アスコム)、『たった10秒でやせるツボ』(SBクリエイティブ)などがある。
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長引く自粛生活により、体重増加に悩む人も多くなっています。また、ストレスなどで体調がよくないという人もしばしば。そんな体の状態が顕著に現れるのが「手足」です。
これまで約15年にわたり、延べ6万人以上の方の相談に乗ってきた整体師の吉田佳代先生。本書は、吉田先生の監修で、今回「天然生活web」で紹介しました“やせツボ5”のほかに、1日10秒押すだけで効果が上がる「やせたい部位別のツボ」「症状別の不調に効く反射区」を紹介しています。
吉田先生の施術を受けた多くの方が一番効果を実感しているのが、全身のツボと反射区に対するアプローチです。ツボと反射区を正しく刺激するだけで、血流がよくなり、体の中に蓄積されている不要なもの(老廃物)が外に排出され、むくみが取れます。また、血流がよくなることで、体温が上がり、内臓機能が活性化し、病気になりにくい体を手に入れることができるのです。
本書にあるツボや反射区を刺激して、健康的な体を手に入れましょう。