• さりげなく素敵なおしゃれな人は、どんな工夫をしているのでしょうか。ワードローブの選び方、色の足し方など、より「素敵」に見えるアイデアをギャラリー「組む 東京」の小沼訓子さんに教えてもらいました。
    (『天然生活』2020年6月号掲載)

    機能的で着心地がよく、シルエットも美しい服を

    東京・馬喰町で「組む 東京」というギャラリーを営む小沼訓子さん。

    服や器など、国内外のさまざまな手仕事を紹介する企画展を手がけています。ギャラリーでは、モノトーンの装いで、きりりとした立ち姿が印象的です。

    「基本的に、白と黒の服がほとんど。展覧会をした方など、身近な人が手がけているものを着ることが多いですね」

    シンプルな服でもどこかおしゃれに見えるのは、全身のバランスを考えているから。ふわっとしたブラウスは手首を見せて、そこにアクセサリーを。そしてヒールのある靴で、バランスをとります。

    小沼さんは、機能的な素材を好んで選びます。

    「奥田早織さんのしわ加工のナイロンパンツは濡れてもしわにならないし、汚れがよく落ちるんです。『レリル』の服も、高機能素材が使われていて、吸湿速乾。汗をかいてもべたつかないし、洗濯を重ねても、あまり色落ちしないんです」

    機能的であり、着心地がよく、シルエットも美しい。

    ものとのつきあい方をよく知っている小沼さんのおしゃれのポイントは、欲張りで明快です。

    小沼訓子さんの
    おしゃれのひと工夫

    画像: 「レリル」のブラウスとテーパードパンツに、ウェッジソールのサンダルを合わせて。ブラウスはリボンを後ろにして、背中にポイントを持ってくることも。襟元には「涙ガラス制作所」の「涙ネックレス」

    「レリル」のブラウスとテーパードパンツに、ウェッジソールのサンダルを合わせて。ブラウスはリボンを後ろにして、背中にポイントを持ってくることも。襟元には「涙ガラス制作所」の「涙ネックレス」

    ひと工夫
    モノトーンの服にストールで色を足す

    画像: ひと工夫1 モノトーンの服にストールで色を足す

    羽織って後ろで結び、ボレロ風に着たり、巻いたり。

    右3本は、染色家の斉藤道代さんがつくる「アストラムグラム」のストールで、絹や麻に手描き染色の独特の風合いが美しい。

    左は縁に古布をあしらった奥田早織さんのストール。

    ひと工夫
    背中にアクセントのある着こなし

    画像: ひと工夫2 背中にアクセントのある着こなし

    「ザ ファクトリー」のベストは、背中の開き具合が素敵な1枚。

    「後ろ姿にアクセントのある服が好きなんです」

    カットソーの裾を少しだけ見せるようにして白いラインをつくるのも、小沼さん流のひと工夫。

    ひと工夫
    ヒール靴で全身のバランスをとる

    画像: ひと工夫3 ヒール靴で全身のバランスをとる

    身長が155cmの小沼さんは、5~6cmぐらいのヒールがある靴を選びます。

    「そのほうが服が映える気がして」

    厚底の「ダンスコ」や太いヒールの「カンペール」などが好み。

    ひと工夫
    機能性の高い素材を選ぶ

    画像: ひと工夫4 機能性の高い素材を選ぶ

    奥田早織さんのワイドパンツは、白黒を1枚ずつ持っている。

    「張りのある素材で、シルエットもきれい。ギャラリーで搬入の際にかがんだりするときも、とっても楽で、重宝しています」

     
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    〈撮影/中島千絵美〉

    小沼訓子(こぬま・のりこ)
    2015年、ショップ、ギャラリー、コミュニティスペースの機能をもった「組む 東京」スタート。キュレーターとしても活躍。
    http://www.kumu-tokyo.jp/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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