3度のメシと猫が好きな漫画家、大盛のぞみさんの「sippo」での連載をまとめた初の猫4コマ+エッセイ『やっぱ猫じゃけぇ』(扶桑社)から、「「かわいい」はオレの代名詞」を公開。大盛家の最古参猫、岩海苔のナルシストぶりとは?
3年前、我が家にきたばかりの岩海苔は11歳。
1歳で拾われてからというもの、飼い主に相手にされず放置プレイされながら暮らしてた子だったというのもうなずけるほど、警戒心が強いおじさん猫でした。
飼い始めはオドオドして近づいてもこず、懐くビジョンが全然見えずで「やっぱり子猫のときから飼わないと懐かないのかな……」と思ってたんですが、その頃が噓のように、今や私にベッタリ。
私が転がれば背中にのり、2階にあがれば一緒についてくるし、風呂は覗きにきます。
極めつけは、ほかの猫と寝たり、岩海苔の目の前で別の子をかまいすぎると、怒りの放尿!
めちゃくちゃ困りものだし迷惑だけど、私がこんなに生き物に好かれることあるんや!と、腹が立ちつつ毎回ほんのちょびっと感動してます(本当にほんのちょびっっっっっと)。
かわいがりすぎて、中年を超えてからナルシスト猫になっちゃった感はあるけど、オシッコ漏らしてもいいから化け猫になるくらい長生きしてほしいな。
本人がさらに図に乗るといけないので、ここだけにしておきますが、岩海苔は本当にかわいいです。