(『天然生活』2022年8月号掲載)
アンティーク好きの家族が出合った
暮らしながら100点にしていく家

外と中の境界線をゆるやかにする土間リビングに、しっくりと溶け込むアンティークの家具。音楽を聴きながらお香を焚いて過ごす週末が玲子さんのお気に入り
以前住んでいたマンションからの、住み替えを考えていたという橘さん夫妻がBESSの家に出合ったのは、近所にあった単独展示場「LOGWAY」に、ふらりと入ったときのことでした。
「それまでは自分たちがログハウスに住むなんて思ってもみませんでした」と玲子さん。
しかしそこで耳にした
「BESSの家は引き渡しの時点では50点。あとは暮らしながら100点にしていく」
という言葉に引き込まれたのだそう。
アンティーク専門店で働き、個人的に古物の輸入もするという玲子さんは、昔からピカピカの新品より味わいのある古いものが好み。
リビング横の作業部屋にしつらえた棚には、世界各国のアンティークのランタンやキャンプ道具のコレクションが並びます。
使うたびにメンテナンスを繰り返すことで、その時代に思いを馳せるのもアンティークならではの面白さです。
「古い家具や道具、革小物のように、時を経るほどに味わいが増すものが好きで、自分たちでメンテナンスしながら魅力を高めていくというBESSの価値観に共感しました。その後、BESSの住人であるLOGWAYコーチャーたちが、薪ストーブや外壁のお手入れなど、家に手をかける様子をとても楽しげに話すのを聞いて、心が決まりました」
住み始めてちょうど1年。週末ごとにホームセンターに足を運び、玄関からのアプローチにレンガを敷き詰めたり、薪棚をしつらえたり。のんびりする間はありません。
でもこの大変さこそが木の家の醍醐味。
掃除を終えたリビングでお香を焚いて好きな音楽を聴き、ウッドデッキにやってくる野鳥の姿や鳴き声をそっと観察するというごほうびタイムもあります。
「庭を野鳥が集う小さな森にするのが夢」と玲子さん。
橘さん一家の暮らす木の家では、年月とともに愉しみも増えていくようです。

リビングダイニングから続くウッドデッキにバードフィーダーを設置。やってくる野鳥の鳴き声を聞けば何の鳥かわかるようになるのが目標

真鍮の箱にお気に入りのお香を入れて、リビングテーブルに

レンガを敷き詰めた門から玄関までのアプローチは、橘さん夫妻の力作。週末はDIYに薪割り、庭の雑草とり。自分たちで手をかけるごとに、住まいへの愛着がわいてくるのだそう
時を経た家具や道具を受けとめる、ぬくもりのある木の空間

リビングからダイニング、キッチンまでひと続きになった空間は開放感たっぷり。家族共通の趣味は山歩きやキャンプ。次はどこに行こうかと語らう時間も、特別なひと時になります

玲子さんがレザークラフトやランタンのメンテナンスをする作業スペース。アンティークのキャンプ道具が並ぶ棚はDIYで

イギリスのアイロンストーブ。ランタンとして使い、その都度メンテナンスしている

100年以上前に列車や炭鉱で使われていたものも。「アンティークは単なるものではなく、そこに物語があるんです」と玲子さん

自作のレザーのスツールにオイルを塗ってお手入れ中

イギリス・アーコール社のサイドボードは食器棚として使用。上に重ねたシェーカーボックスは、文房具や常備薬など、細々としたものの収納に

1960年代にヨーロッパの駅で使われていたチェコ・パラゴトロン社の時計
BESSの木の家「カントリーログ」

ひと筋縄ではいかない手ごわさこそが「カントリーログ」の真骨頂。ログ材を組み上げた骨太な印象を、落ち着いた色合いの外壁が引き立てます。
中に入れば開放感たっぷりのおおらかな設計で、壁や床、天井まですべて無垢材を使用。時とともに味わいが深まる木の家ならではの魅力が詰まっています。
BESSの単独展示場「LOGWAY」
全国に40カ所あるBESSの単独展示場「LOGWAY」では、毎月第2日曜日に、実際のBESSオーナーの自宅をリモートで紹介する「クラシガエLIVE」や、いろいろなBESSの暮らしを体験できるLOGWAYコーチャーDAYを開催中。
https://www.bess.jp/logway/
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提供/BESS
〈写真/飯貝拓司 取材・文/村山京子〉
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです