おもてなしが好きだから、ほどほどにすっきり
洗面台に置かれた、かごは脱衣用。乱れ編みの美しいかごで、置いたままにしていても絵になります。コットンや綿棒は、辻和美さんのガラスの蓋物に。美しい道具を使って、定位置を決めれば、元に戻すだけですっきり整います。
![画像: 脱衣用の乱れ編みのかごは洗面台が定位置](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2022/07/21/9212743d5b270dd04fb17e3241b70bf5409c4b7e.jpg)
脱衣用の乱れ編みのかごは洗面台が定位置
さっと片づくように、石村さんが工夫するのは、おもてなし好きゆえ。
すっきりと整っていれば、いつでも気軽に友人が迎えられる。とはいえ、あまりピシッと整っていても、気を使わせてしまう。だから、“ほどほどにすっきりと”がちょうどいい。石村さんの、心づかいです。
工夫を重ねて自分もみんなも心地よく
取材にうかがった日も、私たちと話しながら、たちまちおいしいお昼ごはんをつくってくださって、感嘆!
とれたての淡竹を天ぷらにして、ぱらぱらっと海苔とお塩を。パスタと合わせたのは、山菜。素材を生かしたシンプルな料理の中に、意外な驚きがあって、食卓がわあっと盛り上がり、会話につながる。人と人をつなぐのが、本当にお上手です。
![画像: 工夫を重ねて自分もみんなも心地よく](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2022/07/21/d67538201d2a3372a9b50effa0b367f506517ed5.jpg)
![画像: 淡竹の天ぷらと山菜のパスタ。どちらも大皿に持ってシェア。オープンキッチンで話しながらさっと料理し、お客様に気を使わせない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2022/07/21/2f68b014eb110b5babd611f7eaa7857970ec6efe.jpg)
淡竹の天ぷらと山菜のパスタ。どちらも大皿に持ってシェア。オープンキッチンで話しながらさっと料理し、お客様に気を使わせない
「いつも台所に立っていますねって、スタッフにも言われるの」と、石村さん。手を動かすのが好きだから、台所にも工夫がいっぱいです。
![画像: 窓辺の収納棚の上に器を並べて乾かす。その様子も美しい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2022/07/21/032f07deccd2b02a72027ced24959b2457bbcab9.jpg)
窓辺の収納棚の上に器を並べて乾かす。その様子も美しい
![画像: お米はストックの量がわかる透明なガラスに、茶葉は乳白色の蓋物にいれて遮光](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2022/07/21/def788cffd7b4b09f21dbd22edf5a947a676f75d.jpg)
お米はストックの量がわかる透明なガラスに、茶葉は乳白色の蓋物にいれて遮光
お米や茶葉をストックするのは、洗面台でも使う、ガラスの蓋物。温かみのあるフォルムと質感で、目にするたび、使うたび、しあわせな気持ちになります。
器やお箸を洗ったら、窓辺に置いて、しっかりと一晩乾かして。しまうのはそれから。大事に長く使う工夫です。
気を使わせずに心地よく過ごしてもらい、自分も、無理なく、楽しく。工夫することで、毎日が豊かになるのだと、あらためて実感しました。
つづきはぜひ、天然生活9月号にてお楽しみください!
(取材・文担当 宮下亜紀)
* * *
<撮影/伊東俊介 編集/鈴木理恵 取材・文/宮下亜紀>
※ 石村由起子さんの記事「ほどほどに片づける工夫」は、『天然生活』2022年9月号、P.18~21に掲載されています