(『フランスのおうちごはん クリュディテ』より)
基本のクリュディテ
角切りじゃがいものサラダのつくり方
フランスでは、サラダ・ド・ポンムドテールとして愛されているメニュー。じゃがいものおいしさを再認識でき、飽きずに食べ続けられます。
メークインを使うと崩れにくく、ねっとりしたおいしさに。
材料(つくりやすい分量)
● じゃがいも | 4個(600g) |
● ワインビネガー | 大さじ1 |
● 塩 | 小さじ1/2 |
● こしょう | 少々 |
● サラダ油 | 大さじ1 |
● オリーブ油 | 大さじ1 |
● パセリのみじん切り | 大さじ1 |
つくり方
1 じゃがいもは皮をむいて1.5cm角に切り、鍋に沸かした湯でかためにゆでる(崩れない程度に)。
2 ボウルにワインビネガー、塩、こしょうを入れて塩が溶けるまでよく混ぜる。サラダ油、オリーブ油を少しずつ加えてとろっと乳化するまで混ぜる。
3 1がゆで上がったら、ざるに上げて湯をしっかりきる。熱いうちに2に加えて混ぜ合わせる。
4 冷めたらパセリを混ぜる。
*パセリは食べる分だけに混ぜ、保存したりアレンジしたりするならそのままで
*保存期間:冷蔵で4日ほど
クリュディテを使ったアレンジ
マセドアンサラダのつくり方
じゃがいも、にんじん、グリーンピースはフランス家庭ではおなじみの組み合わせ。
ヨーグルトの酸味を加えると大人っぽい味に仕上がります。
材料(2人分)
● 角切りじゃがいものサラダ(上記参照) | 1/2量 |
● にんじん | 1/3本(50g) |
● グリーンピース(冷凍) | 1/3カップ |
● バター | 5g |
● 塩、こしょう | 各適量 |
● マヨネーズ | 大さじ1 |
● 無糖プレーンヨーグルト | 大さじ1 |
つくり方
1 にんじんはじゃがいもよりひと回り小さい角切りにする。
2 鍋ににんじん、グリーンピース、水100mL、バターを入れて中火にかける。煮立ったらふたをして5~6分蒸し煮にする。ふたを取って塩、こしょうを軽くふり、そのまま余分な水分を飛ばしながら冷ます。
3 ボウルに2、角切りじゃがいものサラダ、マヨネーズ、ヨーグルトを入れて混ぜ、塩、こしょうで味を調える。
本記事は『フランスのおうちごはん クリュディテ』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈撮影/ローラン麻奈 取材・文/広谷綾子〉
上田淳子(うえだ・じゅんこ)
兵庫県出身。辻学園調理技術専門学校で西洋料理・製菓・製パン技術を習得し、卒業後同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルのレストラン、ベッカライ(パン屋)、フランスのミシュラン星付きレストラン、シャルキュトリーなどで約3年間修業を積む。帰国後、シェフパティシエを経て料理研究家として独立。フレンチベースのおいしい家庭料理のみならず、日々の暮らしに役立つ普段着の料理も得意分野。『フランス人が愛するチーズ、バター、クリーム。』(誠文堂新光社)など著書は多数。
◇ ◇ ◇
「クリュディテ」とは、日々のつくりおきやおもてなしに役立つ、フランスのシンプルな野菜のお惣菜のこと。1種類の生の野菜を調理してつくる、シンプルなサラダを指します。
この本では、フランスの定番である生野菜でつくる料理に加えて、加熱調理するものもご紹介。いずれも日持ちがするので、多めにつくってそのままちょこちょこ食べたり、肉や魚と合わせれば、さっと和えるだけ、加熱するだけで、メインディッシュがあっというまに完成します。
本場フランスでクリュディテに出会った料理家・上田淳子さんが、シンプルな基本のクリュディテ+その簡単アレンジレシピを紹介。また、クリュディテで楽しむアペロ(夕食前の軽い一杯)、朝食や昼食に食べたいサンドイッチや麺類、ごはんものも提案しています。