お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
奈良から届いた無農薬の甘夏を使って、マーマレードづくり。
今回は甘夏1/2個分の皮をマーマレードに使い、余った分はチョコレート(オランジェット)用の甘夏ピール(シロップ煮)にしました。
甘夏の甘酸っぱい風味は、初夏の季節にぴったり。パンやヨーグルトと一緒に楽しんでくださいね。
「甘夏のマーマレード」のつくり方
材料<つくりやすい分量>
● 甘夏 | 2個(今回は2個で764g) |
● 砂糖 | 200g(甘夏の実とジュースの重さの約55%) |
つくり方
1 甘夏をそれぞれ4等分に切り、皮をむく。むいた皮は水(分量外)に30分から1時間ほど浸しておく。
2 1の甘夏の実の薄皮をむく。種を取り除き、お茶パックに入れる。実を取り出した薄皮も別のお茶パックに入れる。
3 2の実を鍋に入れる。薄皮が入ったお茶パックをしぼり、ジュースも鍋に加える。
[はなよりひと言]
薄皮にも甘夏の汁が含まれているので、お茶パックやさらしなど使ってジュースをしぼります。今回は実とジュースを合わせて380gでした。この重さの約55%の砂糖を使います(今回は200g)。
4 1の甘夏の皮の水けをきり、半分に切ったら、ワタを取り除く。皮はさらに細かく切る。
[はなよりひと言]
皮は80g、ワタを取り除くと50gほどになります。皮は縦2〜3cmほどの細い棒状に切ります。
5 水が入った鍋に4の皮を入れて沸とうさせ、2回、ゆでこぼす。
[はなよりひと言]
1回ゆでこぼしたら、水を入れ替えます。
6 2の種が入ったお茶パックを、3の鍋に加える。
[はなよりひと言]
種を一緒に煮ることでジュースにとろみが付きます。とろみが付いてきたらお茶パックを取り出します。
7 6に砂糖を加え、木べらで実をつぶしながら弱火で40分ほど煮込む。
[はなよりひと言]
あくが出たら取り除きます。水分が少なくなり、とろみが出たらマーマレードの完成です。
8 粗熱が取れたマーマレードを煮沸消毒した清潔なびんに入れ、冷蔵庫で保存する。保存期間は約2週間。
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など多数。近著は『今日もお稽古日和』(淡交社)。
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。