• 整理収納アドバイザーMisaさんが、無理なく暮らしを楽しみながら「もしも」に備える防災アイデアをお届けします。今回は、「停電」のときにおすすめの備えについてご紹介。いつ起こるかわからない災害。「心配だけど、なかなか防災を始められない……」そんな方は、今の暮らしのなかでできることからはじめてみませんか。9月1日は、防災の日。8月30日から9月5日の防災週間に合わせ、過去に反響の大きかった防災関連の記事を再掲載いたします。
    (『天然生活web』初出2021年9月12日)

    もしもの「停電」に備えたい6つのこと

    整理収納アドバイザーのMisaです。今回のテーマは、「停電したらどうする?」です。

    もしも停電したら……と想像して思い浮かぶ「困ること」はどんなことですか?

    明かりのこと、冷蔵庫の食材、スマホの充電……そのほかにもいろいろありそうです。

    どのような備えをしておけば、少しでも困りごとを減らせるかをひとつひとつ考えてみたいと思います。

    ① 明かりのこと

    画像: ① 明かりのこと

    暗い時間帯に停電すると、部屋がまっ暗になります。

    家にあるロウソクを引っ張りだしてきて灯す、というのも明かりの足しにはなりますが、地震のときは余震に備えて、ロウソクよりもLEDランタンの方が安心して使えます。

    家の広さや家族の数にもよりますが、2~3個備えておければ、リビング、キッチン、トイレそれぞれで使えると思います。

    また、停電といえば懐中電灯が思い浮かぶ方も多いかもしれませんが、もし今から買い足すならヘッドライトがおすすめ。頭に付けたり、首に掛けたりできることで、両手が空くのがメリットです。

    乾電池も忘れずに備蓄しておいてくださいね。

    ② 冷蔵庫の食材の保管

    画像: ② 冷蔵庫の食材の保管

    冷蔵庫はしばらく扉を開けないようにすることで、保冷効果が保たれます。ですが、同時に中の食材から消費していくほうがいい場合もあるので、クーラーボックスをうまく使いながら食材の管理をしていくのがいいでしょう。

    アウトドア用の保冷時間の長い保冷剤を備えておけると、より安心だと思います。

    冷凍されている食材は、一時的に保冷剤の役割もしてくれるため、冷凍庫の中は充実させておくようにしています。

    凍結ボトルなどは溶けてからもおいしくいただけるので、おすすめです。

    ③ スマホの充電のこと

    画像: ③ スマホの充電のこと

    停電時、スマートフォンは大事な情報源になり、連絡手段に欠かせないもの。モバイルバッテリーを備えていても、充電しておかなければいざというとき役に立ちません。

    もしものときにサッと活用できるように、充電をして置き場所もしっかり把握しておいてくださいね。

    また、スマホのバッテリーを少しでも長持ちさせるために、低電力モードに切り替えることもおすすめです。

    ④ 情報収集の手段

    画像: ④ 情報収集の手段

    電力がいつ復旧するか見通しがつかない場合、スマホのバッテリーは貴重なものになってきます。

    そんなとき、スマホ以外からも情報を得られるように、コンパクトなラジオを備えておくと安心。

    在宅避難の場合は、停電して静まりかえった暗い部屋の中、ラジオの音声に心が救われた、という話を聞いたことがあります。

    家族で暮らす方はもちろん、一人暮らしの方はとくに、ラジオの備えはおすすめです。

    また、避難所へ行く場合のことも考えると、ラジオはぜひイヤフォンとセットで準備しておいてください。周りに人がいる場所でも、迷惑をかけることなく耳から情報を得ることができます。

    乾電池の備えも忘れずにしておいてくださいね。

    ⑤ 手回し充電は最後の手段

    画像: ⑤ 手回し充電は最後の手段

    ラジオやライトに、手回し充電の機能がついているものがあります。

    とても便利な機能ですが、最後の手段だと考えるようにしています。災害時は体も心も落ち着かず、とても疲れているはず。

    そんなときに手回し充電するのは、負担になるかもしれません。

    できれば電池式のものを選び、電池のストックもしっかりやっておけると安心です。

    エネループなどは普段から充電しながら使えて、環境にもやさしいのでおすすめです。

    ⑥ 冷暖房のこと

    画像1: ⑥ 冷暖房のこと

    夏はクーラーが使えなくなると、熱中症のリスクもでてきます。体を冷やす手段をいくつか知っておくことがおすすめ。

    充電式のミニ扇風機など、日常から便利に使えるものを備えておけると安心。水で濡らせば冷たくなるタオルなどもいいと思います。

    わが家では夏の防災リュックには、刺激で冷たくなる冷却パックを入れています。

    また、どうしてものときには車内に一時的に避難することも考えて、ガソリンはいつも半分以下になる前に給油するようにするなど、日頃から意識しておくことが備えになります。

    ※ ※ ※

    地震や台風、豪雨など、停電の原因はいろいろあると思いますが、もしものときにあわてなくてすむように、準備しておけるといいですね。



    画像2: ⑥ 冷暖房のこと

    Misa(みさ)
    整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と9歳と7歳の息子との4人暮らし。大阪府北部地震をきっかけに、暮らしになじむ備えを考えはじめる。インテリアから防災まで、心地よく快適な暮らしの工夫をインスタグラムやyoutubeで紹介している。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし~散らかっても10分で片づくアイデア~』(マイナビ出版)『おしゃれ防災アイデア帖』(山と渓谷社)がある。

    * * *

    ※「天然生活 ONLINE SHOP」では、いざというときに役立つ、2種類のソーラーライトをご用意しました。太陽光で繰り返し充電できるので、災害時はもちろん、キャンプやアウトドア、ふだんの暮らしにも。さまざまなシーンで活躍するアイテムです。

    画像1: 停電したら困ること。 6つの「備え」で不安を解消/Misaの暮らしのなかの防災|いざというときの防災ノウハウ

    太陽光で明かりを灯す、ソーラーランタン
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    画像2: 停電したら困ること。 6つの「備え」で不安を解消/Misaの暮らしのなかの防災|いざというときの防災ノウハウ

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    画像3: 停電したら困ること。 6つの「備え」で不安を解消/Misaの暮らしのなかの防災|いざというときの防災ノウハウ



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