• 整理収納アドバイザーMisaさんが、無理なく暮らしを楽しみながら「もしも」に備える防災アイデアをお届けします。今回は、「防災リュック」の中身のお話。いつ起こるかわからない災害。「心配だけど、なかなか防災を始められない……」そんな方は、今の暮らしのなかでできることからはじめてみませんか。9月1日は、防災の日。8月30日から9月5日の防災週間に合わせ、過去に反響の大きかった防災関連の記事を再掲載いたします。
    (『天然生活web』初出2022年1月15日)

    防災リュックはどんなときに使うもの?

    こんにちは。整理収納アドバイザーのMisa です。今回のテーマは、「防災リュックを準備しよう」です。

    前回のコラムで、防災リュックを準備しておく意味について考えてみました。

    津波や、火災、地震による倒壊などで自宅にとどまることができないときに、少しでも早く避難できるようにするため、最低限必要なものだけを先に準備しておく「防災リュック」。

    いざ準備しだすとあれもこれもと、いろいろ入れておきたくなると思います。

    画像: 防災リュックはどんなときに使うもの?

    その前に、大きな地震が起きたとき自分の住む家はどのようなリスクがあるかを事前に知っておくことをおすすめします。

    一秒でも早く避難をしなければならない場合は、命を守るということが最優先になるので、避難の妨げにならないようにできるだけ軽くてコンパクトなリュックにしておく方がいいでしょうし、逆に、津波や地震による倒壊のリスクがない場合は、あわてて避難せずに自宅にとどまり様子を見る、ということも考えられます。その場合は在宅避難の準備も必要になります。

    「わが家にとっての防災リュックはどんなときに使うものか」ということを先に考えておくと、何を優先的に準備しておくべきか見えてくると思います。

    準備しておくべきものは環境や暮らしによって変わりますが、今回は例としてわが家の場合を紹介します。

    家にあるもので防災リュックをつくってみよう!

    わが家は津波や地震による倒壊のリスクがない場所に住んでいます。

    防災リュックを背負って走って避難するようなことはないかもしれませんが、たとえば停電になって家で過ごすのが寒かったり暑かったりしてつらい場合、一晩車の中で過ごす選択をすることも考えられます。

    そんなときにも防災リュックがあると、さっと移動できて便利です。

    画像: 普段は廊下の収納庫に保管しています

    普段は廊下の収納庫に保管しています

    そのようにして、災害時に限らず、年末年始の帰省時など車に長時間乗るときに防災リュックを入れておくともしものときに安心です。大渋滞などのトラブルでも対応できるものが入っているからです。

    わが家の防災リュックは、災害用のものではなく、子どもが小さなころ両手をあけたくて購入した、普段使いのリュックです。

    使い慣れていること、そして好みのデザインであることは、準備のときのモチベーションにもなりました。

    また、暮らしのなかでリュックを使いたいときに一度中身をすべて出すことになるので、そのタイミングで見直しができることも、意識を継続できるメリットだと感じています。

    水害のリスクがある地域にお住まいの方は、完全防水のリュックなどを検討されてみるのもいいと思いますが、まずは家にあるものから防災リュックをつくってみると、気軽に始められるのではないでしょうか。

    防災リュックの中身はこんなものを入れています

    普段重たいものを背負い慣れていない私は、防災リュックの重さをだいたい5kgを目安にしています。

    背負って走れる、子どもを抱っこできる、など人によって状況はそれぞれだと思いますので、適度な重さの目安を知っておくことで詰めすぎ防止になると思います。

    画像1: 防災リュックの中身はこんなものを入れています

    ・お金(千円札と小銭)……停電などで釣り銭がでないときのために
    ・310mLの水4本……飲みきりサイズが便利
    ・大判タオル……タオルとしても、敷物としても、タオルケットとしても使える
    ・歯磨きシート
    ・ウェットティッシュ
    ・飴
    ・緊急連絡先一覧表
    ・70Lの黒いゴミ袋……袋や敷物としても使えて、着替えのときの目隠しにもできる

    衛生用品など

    画像2: 防災リュックの中身はこんなものを入れています

    ・絆創膏/傷防水テープ……応急手当に
    ・ゴミ袋、取っ手付き袋、防臭袋
    ・マスク
    ・災害用トイレ
    ・紙おむつ1枚
    ・医療証と保険証のコピー
    ・折り紙
    ・綿棒

    文具

    画像3: 防災リュックの中身はこんなものを入れています

    ・ハサミ
    ・油性ペン/ボールペン
    ・タックシール/養生テープ……書いて、貼れるもの

    防寒グッズ

    画像4: 防災リュックの中身はこんなものを入れています

    ・軍手&靴下……けが防止と、寒いときは防寒具としても
    ・アルミ保温シート……カサカサ音が少ないタイプを選ぶのがおすすめ
    ・冬はカイロ(夏は冷却ジェル)

    「これで絶対大丈夫!」といえるような、完璧な防災リュックを目指すとむずかしいと思うので、家にあるもので少しずつはじめてみてください。

    またリュックには常に入れておかなくても、近くに収納しておくことでいざというときに同時に持ち出せるアイテムもあります。

    家を出るときに追加するもの

    画像5: 防災リュックの中身はこんなものを入れています

    ・モバイルバッテリー
    ・ヘッドライト
    ・ラジオ
    ・ヘルメット(必要に応じて)
    ・財布
    ・スマホ
    ・鍵

    ※ ※ ※

    普段からどこにあるか家族全員が把握しておけることが大切ですね。

    防災リュックを準備するときに参考にしていただけるとうれしいです。



    画像6: 防災リュックの中身はこんなものを入れています

    Misa(みさ)
    整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と9歳と7歳の息子との4人暮らし。大阪府北部地震をきっかけに、暮らしになじむ備えを考えはじめる。インテリアから防災まで、心地よく快適な暮らしの工夫をインスタグラムやyoutubeで紹介している。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし~散らかっても10分で片づくアイデア~』(マイナビ出版)『おしゃれ防災アイデア帖』(山と渓谷社)がある。

    * * *

    ※「天然生活 ONLINE SHOP」では、いざというときに役立つ、2種類のソーラーライトをご用意しました。太陽光で繰り返し充電できるので、災害時はもちろん、キャンプやアウトドア、ふだんの暮らしにも。さまざまなシーンで活躍するアイテムです。

    画像1: 「防災リュック」の中身リスト。わが家の場合/Misaの暮らしのなかの防災|いざというときの防災ノウハウ

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    画像2: 「防災リュック」の中身リスト。わが家の場合/Misaの暮らしのなかの防災|いざというときの防災ノウハウ

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    画像3: 「防災リュック」の中身リスト。わが家の場合/Misaの暮らしのなかの防災|いざというときの防災ノウハウ



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