“色の偏り”は、きれい色コーデをつくりやすい
似たようなアイテムもそうですが、同じような色のものばかり買ってしまう、という人も多いはず。
何を隠そう、私は、色も偏っています。
基本、モノトーンのことが多いのですが、きれいな色のアイテムにときめき、欲しくなってしまうのは、決まってグリーン・緑です。
トップスと小物にグリーンのものがとても多いのです。

左から)
2年前に購入した、UNITED ARROWSのカーディガン
昨年購入した、Porter des boutonsのモヘアニット
5年ほど前に購入した、ORSETTOのバッグ
何度か購入しているKiwandaのシルクソックス
自分で編んだ、三角のカシミアストール
好きな色がはっきりし、固定されると、きれい色を使ったコーディネートを難しいと感じることがなくなるように思います。
ほかのアイテムの色も、自然に、同じテンションの色を選ぶようになってくるのです。
それは、ベーシックなカラーだけとの話ではなく、他のきれい色たちとも。
たとえば、スカーフ。
購入するとき、ベースの色を気にすることはありますが、柄の色はとくに深く考えず、ただ、好みのものを選んでいます。
なのに、どれも、グリーンのニットに合うのです。
そんなものなのです。

ちなみにマニキュアも、補色や反対色、グラデーションになるカラーなど、自然にグリーンに合うカラーがそろっていっています。

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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/林 紘輝>

植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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