(『天然生活』2024年1月号掲載)
きじまりゅうたさん
「ゆで漬け煮豚」のつくり方
ここ数年は、12月28日くらいからお正月を意識し始めることが多く、ぎりぎりでも手間いらずの、かたまり肉の料理を仕込むそうです。今回紹介する「ゆで漬け煮豚」がまさに。これを、大掃除の日にスタッフに1本ずつプレゼントして、一年のお疲れさまのあいさつをするのが恒例なのだそう。
「日持ちがするのでおせちにも使えますし、漬け汁はラーメンのかえしにも。年末のおもたせにもいいですよ」
たれに漬け込むだけでしっとり。2種の部位で仕込む煮込まない煮豚です。1週間ほど持つので多めにつくると重宝。残ったたれは調味料にしても。
材料(つくりやすい分量)
● 豚肩ロース肉(煮豚用) | 400g |
● 豚もも肉(煮豚用) | 350g |
● サラダ油 | 大さじ1/2 |
● いも焼酎 | 50mL |
● A | |
・ しょうゆ | 大さじ4 |
・ 砂糖、みりん | 各大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
つくり方
1 フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を入れて表面をフライパンで香ばしく焼きつける。取り出す。
2 小さめの厚手の鍋に、1とかぶるくらいの水(分量外)を入れ、焼酎を加えて火にかける。沸騰したらあくをひき、ふたをしてごく弱火で1時間ほど煮込む。
3 2を熱々のまま耐熱の保存ポリ袋に入れ、Aと2のゆで汁大さじ4を加えて空気を抜き、3時間以上おいて粗熱を取り、可能であれば冷蔵庫に1日おく。冷蔵庫で1週間ほど保存可能。
※もも肉は常温でも脂が固まらないのでおせち向き。肩ロース肉は麺やチャーハンの具材にも。
※「新年を祝う、きじま家の料理」は『天然生活』2024年1月号、P.4~10に掲載されています。
<料理・スタイリング/杵島直美、きじまりゅうた 撮影/林 紘輝 取材・文/吉田佳代>
杵島直美(きじま・なおみ)
料理研究家である母、故・村上昭子氏より、伝統的な家庭料理を受け継ぎ、時代に合わせたつくりやすい家庭料理を提案する。母 から受け継いだ梅干しや漬物づくりには定評がある。近年の趣味は日本各 地の温泉&郷土料理めぐり。インスタグラム@tezukurinaomiを更新中。
きじま・りゅうた
祖母、母の味を受け継ぐ料理研究家の3代目。幼いころから料理撮影の現場を見ながら育つ。雑誌からテレビ、講演など活躍の 場は多岐にわたり、公式YouTubeチャンネル「きじまごはん」では、い つもの料理が楽しくなる、動画ならではのコツをていねいに紹介している。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです