(『門司港『bion』の焼き菓子と季節のケーキ』より)
Biscuits au beurre
バタークッキーのつくり方
お気に入りの型で生地を抜くクッキーは、手づくりの楽しさを思い出させてくれるお菓子です。
箱や缶、瓶などに詰めてラッピングすれば、大切な方への贈りものにも。生地は冷凍ストックがおすすめです。
〈バタークッキー・プレーン〉のつくり方
材料(つくりやすい分量)
〈基本の材料〉 | |
・薄力粉 | 175g |
・全粒粉 | 20g |
・グラニュー糖 | 75g |
・きび砂糖 | 15g |
・発酵バター(食塩不使用) | 100g |
・卵 | 1/2個 |
・塩 | ひとつまみ |
下準備
・バターはクリーム状にしておく。(*)
・卵は常温に出してほぐしておく。
・オーブンは170度に予熱する。
*バターをクリーム状にする場合
液状にならないように注意しながら、湯煎(5秒を3~5回)で温めて、耐熱ゴムベラで混ぜながら溶かす(溶ける速度が一定になるように、バターは2cm角ほどの大きさに均一にカットしておく)。
つくり方
1 ボウルにクリーム状にしたバターを入れてホイッパーで練り混ぜ、グラニュー糖、きび砂糖、塩を加えてしっかり混ぜる。卵を2回に分けて加え、その都度しっかり混ぜ合わせる。
2 薄力粉と全粒粉をふるいながら2~3回に分けて加え、ゴムベラでその都度さっくり混ぜ合わせる。
3 ひとまとまりにしてラップで包み、冷蔵庫で2時間~一晩休ませる。
4 生地を冷蔵庫から取り出してラップを外し、オーブンシートを敷いた台にのせてラップをかけ、生地の両脇に厚さ3mmのルーラーをおいてめん棒でのばす。
5 直径5.5cmのセルクルや好みの型で抜き、紐を通す場合は丸口金の先を使って穴をあける(※生地がやわらかくて型が抜きにくい場合は、そのまま冷蔵庫に入れて冷やしてから抜く)。
6 天板にオーブンシートを敷いて5を並べ、170度のオーブンで18~21分焼く。
〈バタークッキー・檸檬アイシング〉のつくり方
材料(つくりやすい分量)
〈基本の材料〉 | |
プレーンと同じ | |
〈追加の材料〉 | |
・粉糖 | 80g |
・檸檬汁 | 20cc |
つくり方
「バタークッキー・プレーン(上記)」の下準備つくり方を参照。
仕上げに、ボウルに粉糖と檸檬汁を入れてホイッパーでしっかり混ぜ合わせ、檸檬アイシングをつくり、クッキーの粗熱が取れたら、刷毛でアイシングを塗る。
〈バタークッキー・ココアとココアミックス〉のつくり方
材料(つくりやすい分量)
〈基本の材料〉 | |
プレーンと同じ | |
〈追加の材料〉 | |
・ココアパウダー | 15g |
つくり方
「バタークッキー・プレーン(上記)」の下準備とつくり方を参照し、生地にココアパウダーを入れてつくる。
2では、薄力粉と全粒粉をふるいながら2~3回に分けて加えるときにココアパウダーも一緒にふるって混ぜ合わせる。
ミックスにする場合、4、5ではプレーンとココアの生地を半量ずつ並べてめん棒でのばし、生地の境目部分で型を抜く。
保存期間(プレーン、檸檬アイシング、ココアとココアミックスすべて)
生地は平らにしてラップで包み、冷蔵で4~5日間、冷凍で10日間ほど保存可。
本記事は『門司港『bion』の焼き菓子と季節のケーキ』(朝日新聞出版)からの抜粋です
〈撮影/新居明子〉
寺井きよみ(てらい・きよみ)
幼少期より菓子作りが好きでル・コルドン・ブルー、フードアカデミー、カフェにて菓子の基礎を学ぶ。2010年よりフランス地方菓子の素朴な魅力に惹かれ、季節の美味しい素材を焼き込んだ焼き菓子やタルトの製作をはじめ、お店を開く。お菓子教室やフードイベントへの出品など幅広く活躍中。
webサイト:https://bion.storeinfo.jp
インスタグラム:@bion.kiyomi
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福岡・門司港で人気の喫茶と菓子のお店「bion」による、焼き菓子と季節のケーキのレシピ本です。お店の定番のクッキー缶が再現できる「焼き菓子」、お菓子教室の人気メニューを4つの型でつくる「季節のケーキ」、アレンジにも役立つ手づくりのコンポートなどを使った「保存食で作るお菓子」などのレシピを掲載。保存ができるサブレ生地や、タルト・パイ生地などは詳しいプロセス写真とともに紹介しています。国産小麦や全粒粉、発酵バターなど、おいしくて身体にやさしい材料を使い、ハーブや果物など、旬の素材を取り入れたお菓子も登場します。