• 山と海岸に囲まれた福岡・門司港にて、フランスの素朴な郷土菓子を中心に、体にやさしく、旬な素材を取り入れてお菓子づくりをしている小さなお菓子店『bion』。店主・寺井きよみさんに、フランスの香りがふわりと広がる「ラングドシャ」のつくり方を教えていただきました。『bion』の定番の味を再現して、オリジナルのクッキー缶をつくることも。
    (『門司港『bion』の焼き菓子と季節のケーキ』より)

    Langue de chat
    ラングドシャのつくり方

    「猫の舌」の意味を持つラングドシャは、薄焼きのさくさくとした食感が食べやすく万人に愛されてきた焼き菓子です。

    細長く棒状に絞ったり好みのクリームをサンドしたり、その時々で自由に楽しんでください。

    画像: Langue de chat ラングドシャのつくり方

    材料(30~40個分)

    ● 薄力粉30g
    ● アーモンドプードル5g
    ● 粉糖30g
    ● 卵白30g
    ● 発酵バター(食塩不使用)30g
    〈チョコレートクリーム〉
    ・ホワイトチョコレート(刻んだもの)適量

    下準備

    ・バターはクリーム状にしておく。(*)

    ・絞り袋に1cmの丸口金をつけておく。

    ・オーブンは170度に予熱する。

    バターをクリーム状にする場合

    液状にならないように注意しながら、湯煎(5秒を3~5回)で温めて、耐熱ゴムベラで混ぜながら溶かす(溶ける速度が一定になるように、バターは2cm角ほどの大きさに均一にカットしておく)。

    つくり方

     ボウルにクリーム状にしたバターと粉糖を入れ、ゴムベラで混ぜ合わせる。卵白をほぐし、少しずつ加えながら、その都度混ぜる。

    画像1: つくり方

     薄力粉とアーモンドプードルをふるいながら加え、まとまるまで混ぜ合わせる。

     絞り袋に生地を入れ、天板にオーブンシートを敷いて直径2cmほどの円形や4cmほどの棒状に絞る。

    画像2: つくり方
    画像3: つくり方

     170度のオーブンで8~10分焼く。

     チョコレートクリームを作り(下参照)、別の絞り袋に口金はつけずに入れ、先端をはさみで小さくカットする。ラングドシャの粗熱が取れたら半量に絞り、クリームをサンドするように残りの半量をのせて2枚1組で仕上げる。

    画像4: つくり方

    チョコレートクリームのつくり方

    チョコレートを湯煎で溶かす。

    memo

    やわらかいチョコクリームは口金をつけずに細い絞り口で絞ります。ホワイトチョコに苺パウダーを10%ほど混ぜるピンク色のクリームもおすすめ。

    本記事は『門司港『bion』の焼き菓子と季節のケーキ』(朝日新聞出版)からの抜粋です

    〈撮影/新居明子〉


    画像: チョコレートクリームのつくり方

    寺井きよみ(てらい・きよみ)

    幼少期より菓子作りが好きでル・コルドン・ブルー、フードアカデミー、カフェにて菓子の基礎を学ぶ。2010年よりフランス地方菓子の素朴な魅力に惹かれ、季節の美味しい素材を焼き込んだ焼き菓子やタルトの製作をはじめ、お店を開く。お菓子教室やフードイベントへの出品など幅広く活躍中。

    webサイト:https://bion.storeinfo.jp
    インスタグラム:@bion.kiyomi

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    『門司港『bion』の焼き菓子と季節のケーキ』(朝日新聞出版)|amazon.co.jp

    『門司港『bion』の焼き菓子と季節のケーキ』(朝日新聞出版)

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    福岡・門司港で人気の喫茶と菓子のお店「bion」による、焼き菓子と季節のケーキのレシピ本です。お店の定番のクッキー缶が再現できる「焼き菓子」、お菓子教室の人気メニューを4つの型でつくる「季節のケーキ」、アレンジにも役立つ手づくりのコンポートなどを使った「保存食で作るお菓子」などのレシピを掲載。保存ができるサブレ生地や、タルト・パイ生地などは詳しいプロセス写真とともに紹介しています。国産小麦や全粒粉、発酵バターなど、おいしくて身体にやさしい材料を使い、ハーブや果物など、旬の素材を取り入れたお菓子も登場します。



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