(『天然生活』2023年2月号掲載)
身近な素材で、小さな楽しみ
身近な素材を使い、楽しみながら、無心に手を動かして。自分だけの色や形に出合えたら、インテリアやカレンダーに活用します。
カッティングシートで窓辺に風景をつくる

キッチンの窓辺、脇阪克二さん作のミニソファには完熟を待つバナナが。雲をのんびり眺めているかのよう
キッチンや仕事部屋の窓辺に、雲や島々の楽しいモチーフを。病院内レストランのギャラリーで展示をするようになり、貼ってはがせるカッティングシートの利点に気づいたそう。

瀬戸内海に浮かぶ島々。「友人からもらったカードのおおらかさにひかれ、拡大コピーしてカットしました」
「好きな形を、フリーハンドでカットするだけでOK。お子さんでも簡単にできて、かわいく仕上がります。刻一刻とうつろう空の色とともに、シート越しに見える景色も変わっていくのが楽しいんです」

友人作のカードを、本人の許可を得て、データ化し、プリントしたもの。夕暮れの空に、雲と雨粒が浮かぶ
不要な紙を生かし直す、おむすびカレンダー

五分づき米に梅干し入りのおむすび。「きれいにベタッと貼るより、心持ち、浮いてるくらいがかわいい」
紙はあたかもおむすびを握るように、くしゃっと丸めて風合いを出し、フリーハンドでカット。

「農業工房かべっこ」さんと田んぼの前で開催したワークショップでは、おいしそうな紙のおむすびがずらり
「おむすびは手で握るものだから、きれいに整ってなくても大丈夫。お母さんが子どものころにつくってくれた味を思い出しながら、好きな具を書き加えたり、おかずを添えても。大切な人に贈るなど、人と人がつながるツールになったらうれしいから、ワークショップでは2部お渡しするようにしています」

特別な紙ではなく、梱包材などの暮らしに寄り添う紙が、おむすびに最適。のりや梅干しには、新聞紙を
<撮影/いのうえまさお 取材・文/野崎 泉 構成/鈴木理恵>
井上正憲、由季子(いのうえ・まさのり、ゆきこ)
2007年より「モーネ工房」を主宰。2017年に香川へ移住、正憲さんは「seiken工作所」として陶器の制作を手がけ、由季子さんは「通信寺子屋」で生徒のものづくりに伴走。近年は「四国こどもとおとなの医療センター」のホスピタルアートに関わる。https://www.maane-setouchi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです