ゆで大豆のつくり方
1 深めの土鍋に8分目まで水を入れて強火にかけ、沸騰させる。汚れをふいた大豆を鍋に静かに入れ、約90℃に温度を保ち、20〜40分ゆでる。
2 クリーム状の渋(あくのようなもの)が出てきたら、ていねいにすくう。すくった分と同量のさし水をし、鍋の水量が常に一定になるようにして、豆がいつもダンスをしているように動いている火加減を保つ。
3 1粒食べてみて、かためと感じるくらいで火から下ろす(ただし豆は「豆戻り」といって、冷めると少しかたくなるので、注意する)。
4 流しに鍋ごと移し、豆に直接水流が当たらないよう鍋のへりから蛇口の水を差す。鍋中の温度が下がったら両手で豆をすくい上げ、平ざるに広げて、粗熱をとる。ジッパー付きの保存袋に入れ、冷凍することも可能。
ゆで大豆とごぼうの炒め煮のつくり方
ごぼうと豆の食感がいいおかず。冷めると味を含み、より深い味わいに。
材料(つくりやすい分量)
● ゆで大豆 | 1カップ |
● ごぼう | 30cm |
● ごま油 | 大さじ1 |
● しょうが(みじん切り) | 小さじ1 |
● 三温糖 | 大さじ1 |
● 酒 | 大さじ3 |
● 麴味噌 | 小さじ1 |
● 薄口しょうゆ | 小さじ1 |
つくり方
1 ごぼうはていねいに洗い、皮ごと使う。縦半分に切り、スがあったらスプーンなどで取り除く。大豆の大きさに合わせて小さめの乱切りにする。
2 フライパンにごま油としょうがを入れなじませてから火をつける。ふつふつとしてきたら、ごぼうと大豆を入れて炒める。
3 全体に油が回ったら三温糖を加え、照りが出てきたら酒を入れる。
4 麹味噌を加えて溶かし、味をみる。薄口しょうゆを加え、煮汁が少なくなるまで煮て、器に盛る。好みで一味とうがらしや粉山椒、白ごまをふってもおいしい。
大豆のこと
タンパク質、脂質、糖質、ビタミンB1、ビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、銅など、栄養素の種類がとても豊富な大豆。中でも重要なのがタンパク質です。タンパク質を摂ると成長ホルモンの働きが活発になるので、疲労回復につながると考えられています。肉のタンパク質に比べて低カロリーなのもうれしいポイントです。
さらに注目したい栄養素が大豆イソフラボン。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするため、更年期の症状の改善、美肌効果があるといわれています。毎日の献立に大豆を取り入れ、心と体を整えましょう。
松田さんおすすめの大豆
鶴の子大豆
松田美智子さんが愛用するのは鶴の子大豆。北海道の在来種をベースに育成された大豆で、普通の大豆より大きく、皮がやわらかく、歯触りがなめらか。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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「今日何つくろう?」とお悩みのあなたへ。
天然生活webにて連載中の「松田美智子の季節の仕事」より人気レシピを集めました。
混ぜる/煮る/漬ける/焼く/揚げるの5つの調理法で100品を紹介。
少ない材料でつくりやすい、毎日の食卓に役立つ1冊です。
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