アレンジ向きに仕込んで、幅広いメニューを手早く

店に並ぶ料理より少し簡単なレシピで、1週間分のお弁当を提案してくれた船橋律子さん。「つくりおきとちょっとの野菜、卵でできます」というように、仕込み素材を上手に使って仕上げています。

今回教えてくれた仕込み素材には、そのまま詰められる常備菜もありますが、どれもアレンジを前提に工夫したもの。鶏そぼろやひじきの煮ものは、調味料になるしっかり味に。

マッシュポテトは、サラダやコロッケのベースになるやわらかさに。それぞれ別の料理にも使いやすいように、味や食感を調整しています。この常備菜を活用すると、春巻きもコロッケもあっという間。仕込みものは、週の半ばでつくり足すと、手間が分散しメニューの幅も広がるそう。

カレー風味の肉炒めと甘辛い玉子焼き。サクっとした揚げものとやわらかな煮もの。かもめ食堂の定食同様、メリハリのある組み合わせも、船橋さんならではです。

「さけのねぎ味噌焼き弁当」のつくり方

甘塩さけのフライパン酒蒸しを使って
さけのねぎ味噌焼き

メインになる魚のおかずも、仕込み素材を使えばとても簡単。青ねぎがほんのり香る味噌マヨソースは、食欲をそそります。

材料（1人分）

つくり方

１　しいたけは薄切りに、青ねぎは小口切りにする。

２　ボウルにAを合わせ、１を加えて混ぜる。

３　アルミホイルにさけをのせ、２を塗ってオーブントースターで3～4分こんがり焼き色がつくまで焼く。

ゆでほうれんそうを使って
ほうれんそうのごまあえ

水けをしっかりしぼってから味をなじませてつくります。彩りも映えるほうれんそうは、薄味に仕上げると箸休め的な一品に。

材料（1人分）

つくり方

ゆでほうれんそうは3cm長さに切ってよくしぼり、すりごま、しょうゆであえる。

『天然生活』2024年4月号の内容紹介「つながる幸せ、お弁当」｜2024年2月20日（火）発売

『天然生活』2024年4月号が出来ました。2月20日（火）発売 です。今号は、別冊付録に「山田奈美 和薬膳の手仕事 春・夏」が付いています。特別定価920円（税込）※地域により発売日が異なります

tennenseikatsu.jp

＜撮影／竹田俊吾　スタイリング／上良美紀　取材・文／山形恭子＞

船橋律子（ふなはし・りつこ）
母譲りの料理好き。飲食店勤務を経て、定食やお弁当、お惣菜の店「かもめ食堂」をオープン。お弁当本に続き、『六甲かもめ食堂 野菜が美味しい季節の献立』（誠文堂新光社）が好評発売中。

※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです