お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
「ラングドシャ(langue de chat=猫の舌)」のリクエストがあったので、焼き上がった生地をフォーチュンクッキーの形にしてみました。
好きな言葉や何かを予感させるひと言を書いて、クッキーの中に仕込みます。
海外の中華料理屋さんではよく見かけるフォーチュンクッキーですが、割ったクッキーを食べない方が多いのです。
最後まで楽しめるように、今回はおいしいクッキー生地で製作。
紙だと油を吸ってしまうので、気になる方は油性ペンでワックスペーパーなどに文字を書いてみてくださいね。
猫の舌をイメージした「ラングドシャ」。
熱いものが苦手な猫の舌が丸まってしまったような形のフォーチュンクッキーで、ハートフルな占いまで楽しんでください。
「フォーチュンラングドシャ」のつくり方
材料<12cmの円形を10個分>
卵白 | 40g |
バター(塩分不使用) | 40g |
粉砂糖 | 40g |
薄力粉 | 40g |
*材料のg数は卵白の重さに合わせる。 |
下準備
*卵白、バターは常温にもどす。
*薄力粉はふるいにかける。
*天板にクッキングシートを敷く。
*オーブンを180℃に予熱する。
*10cm×1cmの紙に油性ペンで好きな言葉を書く。
つくり方
1 泡立て器でバターをやわらかくする。
2 1に砂糖を加えて、こするように混ぜる。
[はなよりひと言]
泡立てるというよりもボウルにこすり付けるように混ぜます。
3 2に卵白を少しずつ加え、その都度混ぜる。
[はなよりひと言]
スプーンを使って7~8回に分けて加えます。一度に加えると分離するので慎重に。
4 3に薄力粉を一度に加え、ゴムべらで切り混ぜる。
5 4の生地を小さじ2弱ほどクッキングシートにのせ、スプーンで8cmの円形をつくる。間隔をあけて計4枚つくる。
[はなよりひと言]
生地はなるべく薄く広げます。生地は広がるので4枚ずつ焼きます。
6 180℃に予熱したオーブンで6分ほど焼く。
[はなよりひと言]
周りがこんがりきつね色になったら完成です。
7 焼き上がったらすぐに占いの紙を挟み、生地を半分に折る。そのままボウルの縁にクッキーの底を当て、折り曲げる。
[はなよりひと言]
クッキー生地は冷めるとすぐに固まるので、天板にのせたまま手早く作業をします。やけどに注意しながら、クッキー生地が熱いうちに形をつくっていきます。オーブン用のミトンや軍手などを使うと良いです。
8 食べるときは割って、中から占いを取り出す。
[はなよりひと言]
ラングドシャは湿気に弱いので、冷めたらすぐに密閉容器に入れましょう。
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はなのお菓子』(扶桑社)、『今日もお稽古日和』『はな、茶の湯に出会う』(ともに淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。最新刊「はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』(白水社)が好評発売中。
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。
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