(『天然生活』2023年8月号掲載)
いつもの献立に自家製の発酵調味料を
発酵食の研究をされている、料理家の真藤舞衣子さん。
疲労回復や、夏バテの予防に役立つ発酵調味料を、たくさん手づくりしています。
「基本的には材料を混ぜて常温で発酵させます。どれも比較的長持ちし、できたてと熟成が進んだものとは味わいが違うので、そのときどきの味を楽しんでもらえたら。見た目も、しょうゆ麦麹はとろりと、発酵レモンは茶色っぽく変わっていくので、育っていく様子を見守ってください」
基本の「発酵バター」のつくり方
生クリームとヨーグルトをシェイクして。発酵バターは意外と簡単につくれます。
材料(2人分)
● 生クリーム(乳脂肪分45%以上) | 200mL |
● プレーンヨーグルト | 大さじ1 |
つくり方
1 ボウルに生クリームとヨーグルトを入れ、泡立て器で、かたくぼそぼそになるまで泡立てる。
2 瓶に1を入れて、ラップをしてからふたを閉め、思い切りシェイクして分離させる(ラップをしておくと吹きこぼれない)。
3 ホエーとバターに分かれる。ホエーはカレーやドリンク、スープなどに使えるので取っておく。
バターは冷蔵庫で10日ほど、冷凍で1カ月保存可能。
「アレンジ発酵バター」のつくり方
〈ハーブ〉
材料とつくり方(つくりやすい分量)
基本の発酵バター約150gを冷やす前に、きざんだ好みのハーブ3本分とにんにくのすりおろし小さじ1、塩小さじ1/2を混ぜてから形を整える。
〈かつお節〉
材料とつくり方(つくりやすい分量)
基本の発酵バター約150gを冷やす前に、かつおの削り節3gを混ぜてから形を整える。
〈料理・スタイリング/真藤舞衣子 撮影/清水奈緒〉
真藤舞衣子(しんどう・まいこ)
料理家、発酵料理研究家。会社員を経て、1年間京都の禅寺で生活。フランスへ料理留学後、料理教室を主宰するほか、雑誌や書籍で活躍。著書については『つくりおき発酵野菜アレンジごはん』(主婦と生活社)、『サバの味噌煮は、ワインがすすむ』(日本経済出版、小泉武夫氏と共著)など。インスタグラム @maikodeluxe
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです