• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今年のお盆は、夫・チェリー吉武さんの実家、佐賀県へ。

    若くして亡くなってしまった、夫の兄を偲んで

    お盆からバタバタしっぱなしでございます。今年のお盆は台風に当たったこともあり、大変だった方も多いのではないでしょうか?

    我が家は8/14~16まで、夫の実家がある佐賀県に帰省していました。台風が! 台風が! と言われていましたが、どうしても行きたい理由がありました。

    画像1: 若くして亡くなってしまった、夫の兄を偲んで

    夫のお兄さんの初盆が今年でして、地元の風習で精霊流しをすることになっていたのです。

    あの辺りの精霊流しは、極楽浄土のある「西方行」という提灯を掲げた舟に、故人を偲んでお供えものをしたり、好きだったものを乗せて川に流すのだそうです。

    若くして亡くなってしまったお義兄さん。色々ありましたが、自分の弟に子供が産まれることを楽しみにしてくれて、色々と気遣ってくれていました。そんなお義兄さんが好きだった車に見立てた舟を夫がつくりました。

    佐賀は台風なんぞ全く感じさせないほどのカンカン照りで、せめて初盆くらいは行きたいと思っていたこともあり、無事に行けてよかったなぁと、ひとまず安心しました。

    日が暮れた頃、みんなでお供えものを入れて舟を川に流します。

    今は環境や安全の観点から、ボートに引っ張ってもらい対岸で回収するようですが、それでもその様子は、なんだか哀しく、切なく、涙が溢れてきました。

    画像2: 若くして亡くなってしまった、夫の兄を偲んで

    あたりは薄暮に包まれて、夕陽が川を照らしています。川の緩やかな流れに乗って、舟があちら側へ行ってしまう様子、それを無言で見つめて手を合わせる人たち。

    静かな夕暮れに誰かを想って祈る様子は胸が締め付けられました。

    あちら側にいるだけだから、また会えるかもしれないという希望と、ここからは遠いその距離の切なさと、いろんな感情渦巻く心を整理する大切な習わしなんだなと思いました。

    画像3: 若くして亡くなってしまった、夫の兄を偲んで

    無事に見届けたら、次の日の問題は帰りの飛行機です。すでに予約済みだった便は欠航が決まり、朝一の便なら飛びそうだと慌ててネットで予約。

    実はその日のうちに夫は横浜で仕事、私も次の日の仕事のため子連れで福島へ移動しなくてはなりませんでした。

    この日ばかりは、この仕事のおかげで台風に慣れていてよかったと思いました。と言いますのも、台風で欠航運休な時に生放送や営業。という状態によく見舞われていまして、どうすればいいか経験済みなのです。

    台風の時の払い戻しは後日すればいい。ネットで天気予報と各運行会社の情報を常に確認して早めに行動する。

    その上でとりあえずチケットを取り直して、動かなかったらまた考える。書いていて思いました。当たり前かもしれません。

    と、そんなこんなで4時起きで無事に飛行機にも乗れて、計画運休こそあったものの、その流れで無事東北新幹線にも乗れ、お互いの仕事も済ませて帰ってきました。

    いやはや、とはいえ疲れ果てました。今度はもう少し考えて予定を立てなくては。と反省も。

    改めて台風には、早めの備えが大切ですね。みなさんのお住まいの地域でも、今後ともどうぞお気をつけてお過ごしくださいね。



    画像4: 若くして亡くなってしまった、夫の兄を偲んで

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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