暖かい素材で選ぶ冬のボトムス
ここ数年、季節関係なく活躍してくれる、シーズンレスなボトムスが多く出ています。
私自身も、しっかり冬ものだと言えるボトムスを、ここ数年購入していないように思います。
ですが、やはりいいのです。
寒い季節ならではの、暖かい素材のボトムスは。
なにがいいのかというと、そのふわふわした生地感。
そのふわふわ感は、見ているだけでも幸せな気分になれるかわいさです。
そして、それがラグジュアリーさをほんのりプラスしてくれるので、しっとり大人のスタイルをつくりやすくなります。
"暖かい素材”とひと括りにしてしまうのが忍びないほど、たくさんの素材があるので、いくつか紹介していきます。
あったか素材のおすすめボトムス
ベロアやコーデュロイ
たとえば、コットンが主体の、ベロアやコーデュロイ。
左)ベロア
なめらかな生地感の起毛素材。上品な光沢があります。
右)コーデュロイ
やさしい手触りの起毛素材。縦にうねる凹凸が特徴です。
シャギーやウールリネン
ウールであれば、立体的なシャギーやシャリ感のあるリネン混紡のウールなども。
左)シャギー
毛足が長く、ふわふわと毛羽だったような質感。
右)ウールリネン
リネンらしいシャリ感とウールのふんわり感がミックスされた、やさしさを感じる生地。
ストレッチウールやニット
ストレッチウールやニットなど、伸縮性のある素材もあります。
左)ウールジャージ
ふんわりとした伸縮性のある生地。このスカートは、少しモコモコ感もあります。
右)ニット
セーターなどでお馴染みの、いわゆるニット素材。ループをつくりながら編まれていく過程で、伸縮性が生まれます。
どの素材も、ふんわり感がある、暖かい素材たちです。
冬のあったかボトムスに合うトップスは?
合わせるトップスも、ある程度、ボトムスとボリューム感を合わせていくのが、バランスのよいコーディネートをつくるポイントです。
そして、暖かい素材のボトムスたちは、それなりにボリュームがあります。
そのボリュームを潰してしまわないよう、裾がきゅっと締まっていないトップスを選ぶことが、素敵に着こなすコツです。
ボックスシルエットのボリュームニット
わかりやすく言えば、ボックスシルエットのふんわりニットでしょうか。
ボトムスのボリュームを潰さずにふんわり合わせることができます。
ギャザーの入ったブラウスや、ビッグサイズのシャツ
ギャザーブラウスや、ハリのある生地のビッグサイズのシャツなども相性がよさそうです。
レイヤードが得意なベスト
シンプルなカットソーやシャツと合わせるのであれば、ベストとレイヤードすれば、バランスを整えやすくなります。
次回は、実際にコーディネートをつくっていきます。
【問い合わせ先】
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院卒業。アシスタント経験後、スタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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