• 57歳でカラーリングをやめたエッセイストの広瀬裕子さん。髪を切らず、伸ばしながら、グレイヘアへの移行期を楽しんでいます。広瀬さんのグレイヘアへの決断のお話と、移行期のおしゃれの楽しみ方を紹介します。
    (別冊天然生活『これまでも、これからも 歳を重ねて楽しむ暮らし vol.2』より)

    グレイヘアで気持ちよく、歳を重ねる

    「ずっとヘナでカラーリングをしていたのですが、50代になると、3週間ほどで根元の白髪が目立ってくるようになりました。染めるのにも時間がかかりますし、この先10年、20年、ずっと続けていくの? と思うと、気が遠くなってしまって。白くなるたびにネガティブな気持ちにならないため、もう染めるのをやめよう、と57歳のときに決めました

    小さなことから大きなことまで、日々きびきびと選択しながら、自分らしい道を歩んできた広瀬裕子さん。

    でも、いま振り返ると、ふだん迷わない自分が、56歳のころは髪全体を明るい色にしたり、細くブリーチを入れたり、試行錯誤をしていたそう。

    「グレイヘアにする」と覚悟を決めたことで、道筋ができ、いろいろなことが動きだしていきました。

    「大切なのは信頼し、相談できる美容師さんにお願いすることでしょうか。当時たまたま、インスタグラムでインテリアの記事を上げている方がいて、好みがとても合っていたので、たどっていったら、美容師をされているとわかり、サロンにすぐ予約を入れました」

    好きなものが同じで、近いセンスでつながっている人だから、髪に関しても広瀬さんの意向がよく伝わったそう。心強いアドバイスをたくさんもらい、移行期も楽しみながら乗りきっています。

    「グレイヘアにするときは髪を短くする方が多いと思うのですが、私は切らずに伸ばしていきたくて。根元だけ白いのが目立たないように、まとめ髪のやり方や、頭にスカーフを巻く方法など、美容師さんにいろいろ教えていただいています」

    ふんわりさせて移行期の違和感を解消

    画像: カット・写真/薫森正義(Rougy) インスタグラム:@magemori

    カット・写真/薫森正義(Rougy) インスタグラム:@magemori

    ショートボブからスタートし、毛先をそろえながら伸ばしていった。髪にボリュームをもたせたり、毛先を巻くことで、はり、こしのなさをカバーするのもポイント

    〈撮影/井上実香 取材・文/長谷川未緒〉

    本記事は別冊天然生活『これまでも、これからも 歳を重ねて楽しむ暮らし vol.2』からの抜粋です

    別冊天然生活『これまでも、これからも 歳を重ねて楽しむ暮らし vol.2』

    『これまでも、これからも 歳を重ねて楽しむ暮らし vol.2』(扶桑社)

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    広瀬裕子(ひろせ・ゆうこ)
    エッセイスト・設計事務所共同代表。『50歳からはじまる、あたらしい暮らし』『55歳、 大人のまんなか』(ともにPHP研究所)など、年齢と向き合うエッセイや、衣食住をテーマにした著書多数。並行してホテルや店舗などのディレクション、フードアドバイス等にも携わる。
    インスタグラム:@yukohirose19



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