• 美容家の佐伯チズさんは77歳でこの世を去るまで、独自のスキンケア法を通し、前向きな姿勢、心の在り方など、たくさんの大切なことを私たちに教えてくれました。「きれいになることに年齢は関係ありません」「きれいになりたいと願う気持ちがあれば、人は誰でもきれいになれる」。今回は、そんな自身の言葉をみずからの肌で証明してきた佐伯式パックやマッサージなどの、スペシャルケア術を紹介します。早速実践し、自分の手を信じ、肌を育てていきましょう。
    (『天然生活』2018年10月号掲載)

    佐伯式メソッド「スペシャルケア」

    「時間がない」は、ただの言い訳。肌が欲していることに耳を傾けること

    肌を十分に潤わせ、栄養を与え、肌の土台を築けば、乾燥や紫外線などの外的刺激が肌を襲っても、まったく揺るぎません。

    「とはいっても、『昨日は手を抜いてしまった』『一日、紫外線を浴びつづけた』……。そんなとき、肌を底上げする〝特別〞という名のひと工夫を加えてみては?」と佐伯さん。

    スペシャルケアは毎日、取り入れなくても大丈夫。角質ケアも、週に1〜2回で十分。

    「必要なときに必要なことだけ。毎日、肌と対話をしていれば、いま、何を欲しているのかがわかるのよ」

    また、長年かけて刻まれたシミやシワには根気が必要。

    「すぐに取るなんていう考えが甘いの。地道なケアは半年後に成果となります

    画像: さえき・ちず (1943年6月~2020年6月)外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。http://www.saekichizu.com/

    さえき・ちず (1943年6月~2020年6月)外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。http://www.saekichizu.com/

    週1回の集中ケア「角質ケア」「パック」「マッサージ」

    化粧品の浸透力を高める
    SPECIAL CARE1 角質ケア

    ◆用意するもの
    •スクラブ剤(ドラッグストアなどで購入可能。佐伯さんは、こんにゃくスクラブを使用。スクラブ剤が手に入らない場合は、スクラブ入りの洗顔料で代用可能)
    •洗顔料

    くすみが取れ、皮膚呼吸ができるようになり、次に使う化粧品の浸透力が高まる、角質ケア。

    「多くの人は皮膚が薄いからと避けがちですが、年とともに新陳代謝が悪くなると、メラニンがはがれ落ちにくくなり、シミの原因に。また、角質がたまったままでは化粧品もきちんと浸透しません」

    スクラブ剤をいつもの洗顔料と混ぜ、肌にやさしいスクラブ洗顔を行えば、メラニンを含んだ古い角質を落としてくれるだけでなく肌の代謝が促進されます。週1~2回が目安。

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    画像1: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    手のひらに取ったスクラブと洗顔料に、ほんの少し水を加え、混ぜ合わせる。

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    画像2: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    を5点(両頰、ひたい、鼻の頭、あご)に置く。あごから耳下へ、両頰からこめかみへ、鼻の頭からひたいへ、ひたいは内から外へ向かって、手のひらでなでるようになじませる。最後に、ぬるま湯で洗い流す。

    一点の濃いシミに集中ケア
    SPECIAL CARE2 美白2段パック

    ◆用意するもの
    •化粧水(ノンアルコールのもの)
    •ホワイトニングマスク(洗い流すタイプ)
    •コットン
    •ラップ

    日に日に濃くなるシミ。でも、そのシミはいつできたもの? 

    「10年かかって濃くなったシミを1カ月足らずで消そうなんて図々しいの。美白は根気よく、が大事です。気になるシミにおすすめなのが、美白2段パック。ローションパックで整えた肌に、洗い流すタイプのホワイトニングマスクで古い角質を吸い上げてあげます」

    薄いシミなら、これで十分。少しずつ色素が抜け、色ムラのない透明感のある肌に導きます。

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    画像3: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    集中ローションパックを行う。シミの大きさに合わせて小さくカットし、湿らせたコットンに化粧水を含ませる。シミの上にのせ、ラップを重ね、3分おく。

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    画像4: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    のコットンを取り除き、ホワイトニングマスクをシミに塗ってラップする。10分おいたのち、ぬるま湯で洗い流し、ベーシックスキンケアを行う。



    〈監修/佐伯チズ 取材・文/橋本優香 イラスト/はまだなぎさ〉

    佐伯チズ(さえき・ちず)
    1943~2020年。外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。『美肌革命』(講談社)ほか、著書多数。http://www.saekichizu.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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