• 美容家の佐伯チズさんは77歳でこの世を去るまで、独自のスキンケア法を通し、前向きな姿勢、心の在り方など、たくさんの大切なことを私たちに教えてくれました。「きれいになることに年齢は関係ありません」「きれいになりたいと願う気持ちがあれば、人は誰でもきれいになれる」。今回は、そんな自身の言葉をみずからの肌で証明してきた佐伯式パックやマッサージなどの、スペシャルケア術を紹介します。早速実践し、自分の手を信じ、肌を育てていきましょう。
    (『天然生活』2018年10月号掲載)

    筋肉の流れに沿って肌を刺激
    SPECIAL CARE3 ウォーターマッサージ

    ◆用意するもの

    •鶴頸スポイト(左)または、ノズル付きスプレー(右)

    雑貨店や100円ショップなどで売っているノズル付きスプレーや鶴頸スポイトに精製水(または水道水)を入れ、バスルームで顔の筋肉の流れに沿って満遍なく水をかけるだけ。

    「鶴頸スポイトならばピンポイントで筋肉を上手に刺激してくれ、水分と油分のバランスを整えてくれます。また、ウォーターマッサージを行うことで、表皮が水分を含んでふっくらとするので、毛穴が目立たなくなります」

    バスタイムに2~3分で行えるマッサージ法です。

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    画像5: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”
    画像6: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    顔の筋肉、表情筋の流れに沿って矢印の順番で水をかけることがポイント。「内から外」「下から上」へ筋肉を刺激するつもりで行って。

    小さな肌のSOSを見逃さず
    SPECIAL CARE4 温冷ケア&クリームパック

    肌は内側の鏡。もし朝、鏡を見てなんだか冴えないときは、まずは昨日の一日を振り返りましょう。

    しっかり食事をし、睡眠がとれていれば、翌朝は疲れを引きずりません。しかし、もし肌がくすんでいたり、むくんでいたりするならば、夜のお手入れ不足か生活習慣の乱れが原因かも。美肌は一日にしてならず。

    気まぐれに手抜きしてでは、きれいになれるわけがありません。

    昨日の疲れや手抜きを挽回するためにも、温冷ケアやクリームパックで血行を促し、きゅっと肌を引き締めるお手入れを取り入れましょう。

    血行を促進
    【温冷ケア】

    ◆用意するもの 

    •ミトンまたはタオル 
    •氷 
    •ラップ

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    画像7: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    ミトンやタオルを水で濡らして軽く絞り、500Wの電子レンジで15~30秒温めてから、顔全体を覆う。耳も忘れずに。

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    画像8: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    氷をラップにくるみ、肌表面に当て、鎮静させる。を交互に何度か行う。氷ではなく、柔らかい保冷材を使ってもよい。

    栄養を与える
    【クリームパック】

    ◆用意するもの 

    •クリーム 
    •化粧水 
    •6×9cmの大判のコットン(裂けるタイプ)
    ※佐伯さんオリジナルの大判コットン(8×20cm)も便利

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    画像9: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    こんなにたっぷりでいいの、というほど多めのクリームを手に取り、手のひらで温める。とくに冬は、温めるかどうかで、効果がまったく違ってくる。

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    画像10: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    洗顔後、何もつけていない肌に、をたっぷり5点置き(両頰、ひたい、鼻の頭、あご)する。あごから耳下へ、両頰からこめかみへ、鼻の頭からひたいへ、ひたいは内から外へ向かって、入れ込むようにのばす。

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    画像11: 50代からの「美肌づくり」スペシャルケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“頼るのは化粧品ではなく、自分の手”

    水を軽く絞ったコットンに500円玉大の化粧水を含ませ、2枚に裂き、顔の下半分と上半分に貼り(目と鼻、口の位置に穴をあける)、ふたをする。そのまま10分おく。コットンを取り、手のひらでプッシングして、よく入れ込む。



    〈監修/佐伯チズ 取材・文/橋本優香 イラスト/はまだなぎさ〉

    佐伯チズ(さえき・ちず)
    1943~2020年。外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。『美肌革命』(講談社)ほか、著書多数。http://www.saekichizu.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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