日常も人生も、私が心地よく変化したセルフケア
皆さん、はじめまして。写真と文の七緒(なお)と申します。今回から日常が心地よい方へ変わるセルフケア習慣をシェアさせていただきます。
はじめに、セルフケアで叶った変化を紹介させてください。
昔の私を一言で表すとやぶれかぶれ。憧れの出版社に入社した春、生理痛で倒れ、不甲斐ない自分にため息。公務員に転職するもなじめず、恋人にも振られ、この先どう自分らしく生きていけばいいか、全く分かりませんでした。
そんなうまくいかない現実を変えたくて、はじめたのがセルフケアです。
心やからだに目を向け、ケア習慣を15年積み重ねたことで、からだの不調や心のゆらぎが見違えるほど改善。加えて独立・出産・移住…と人生まで心地よく変化し、とても生きやすくなりました。
ついなおざりにしてしまう自分をやさしく整えることで、等身大で心地よい日常、そして人生につながっていく。セルフケアには可能性が満ちているといつも感じます。
「セルフケアってハードル高そう、時間もないし…」そう思われる気持ちもすごく分かります。私も3歳児の母で、日々バタバタです。なので、忙しい中でも手間いらずで、気軽に試せるケアを紹介していきますね。
自分と向き合い、前に進める
書くことで不安が希望に。ジャーナリングのすすめ
今回は心を整えてくれる「ジャーナリング」の魅力と方法を紹介します。
ジャーナリングとは……
頭の中に浮かんだ感情や思考を目の前の紙に書き出すことで、心を整理する方法
ジャーナリングは、書くことで本当の気持ちに目を向け、等身大で前に進むためのセルフケア習慣だと感じています。
忙しい日々の中、時に自分が何をしたいか、何が幸せか見えなくなる日もあるかもしれません。でも大丈夫。答えはすでに自分の中にあり、書くことでその答えに出会えるのがジャーナリング。
必要なのはペンと紙だけ。書くことでからだが楽になり、漠然とした不安がTodoやWishなど「未来への希望」に変わることが魅力で、悩みやモヤモヤを抱えた時、ジャーナリングで本音を見つめるようにしています。
なぜなら、ジャーナリングで出会う答えをたよりに進むと、うまくいくことが多いんです。それは誰かの声ではなく、自分と対話して導き出されたものだから。
心が整う、ジャーナリング3ステップ
それでは、私が普段やっているジャーナリングの方法を紹介します。参考にしつつ、自由にアレンジしてくださいね。
①紙に想いを書き出す。負の感情もOK!
白紙に想いをだーっと書きます。他人に見せないので殴り書きOK、負の感情も書いてOK。時に涙が出たり、怒りが沸く時もありますが、無理せず受け止めながら書きます。書き出すことでまず、すっきり楽に。
②友人に話しかけるように深堀り
本音と出会うには、深堀りが肝。大切な友人の相談に乗るようになぜ・なぜ・なぜと自分に質問をしながら書き進めましょう。「本当はどう思う?」と問いかけるのも効果的。
③本音が浮かび上がる
①②の繰り返しで思考が整理され、本音や感情が浮かび上がってきます。モヤモヤの理由がはっきりしたり、TodoやWishが出てくることも。その頃にはきっと清々しい気持ちで前を向けていることでしょう。
たとえば、私は昨年、鎌倉移住を猛烈に悩んでいました。知り合いもいない、土地勘もない、家は素敵だが古い…! ジャーナリングで紐解いたところ「自然に囲まれた一軒家で暮らしたい」という本音がぽろり。よし進もう、と腹を決めたことを覚えています。
ジャーナリングのコツは?
コツは安心できる場所で書くこと。人によってさまざまかと思いますが、私は自然にふれて心身がゆるんだ状態で書くことで、本音と出会いやすい感覚があります。海辺に座ってのんびり書いたり、お気に入りのカフェで書くことも多いです。
自分に目を向け、本心に出会う。それを行動に移せば、不安が希望に変わり、等身大の毎日につながっていきます。
何より自分を慈しめる感じもあり、とても満たされます。ぜひ気軽に試してみてくださいね。
七緒(なお)
写真と文。人や暮らしにまつわる撮影・インタビューを手がける。代表作に「前田敦子の"月月"」。1児の母。鎌倉山の麓に暮らしながら、植物療法士としても学びを深めている。
インスタグラム:@naotadachi
ラジオ(voicy):心地よくきく、セルフケアジャーニー