• 片づけは自分に無理を強いるもの。そう、思い込んでいませんか? 心と体の負担を減らす「片づけの極意」7か条を、金子由紀子さんに伺いました。
    (『天然生活』2020年6月号掲載)

    “がんばらない”片づけの心得7カ条

    がんばらない片づけの心得01
    床にはものを置かない

    画像: がんばらない片づけの心得01 床にはものを置かない

    「床の上に何もない状態をつくる」。これが「無理をしない片づけ」における最も重要なキーワードだと金子さんはいいます。

    「片づけって、極端に言うとものを視界から消す作業。私は積み重ねられるかごをリビングに複数用意して、一時避難場所にしています。床に散らばったものをジャンル別にかごに入れ、時間があるときに定位置へ戻せばOK」

    さらに服や鞄は、かさばったり、シワになったりするため、フックを使って吊るしておくのだとか。

    「家族への『自分のものは自分で片づけて』というアピールにもなりますよ」

    がんばらない片づけの心得02
    「自分の適量」を知る

    画像: がんばらない片づけの心得02 「自分の適量」を知る

    たくさんの衣類を前に「着る服がない!」と嘆いている人は、自分の適正量を把握できていないことが原因かもしれません。

    「必要なものの見極めができておらず、欲しいものばかりを買っていることも。服や食器など、どんなものにもいえますが、自分に適した量を知ることが大切です」

    そして、必要か不必要かの見極めには「書き出してみる」ことが有効だそう。

    普段着がどんなアイテムで構成されているか。毎日どんな料理をつくり、どんな器を使うのか。適量を知ることで選ぶ基準が定まり、片づけもしやすくなります。

    がんばらない片づけの心得03
    疲れたらまずは寝て、起きたら1個片づける

    家事に仕事、子育てなど、複数のタスクに追われる現代の女性たち。睡眠も食事も満足に取れないような状況では、片づけまで手が回らないのは当然です。

    「やらなくても生きてはいけます。ただ散らかった部屋に暮らしていると、心は少しずつ死んでいくんですよね。それは私自身、何度も実感しました」

    そこで提案したいのが「生活の優先順位」を決めること。

    「1番は体です。疲れたらまずは寝る。起きたら目についたものを1個だけ片づけましょう。1個でいいから、必ずやる。それだけで『できた』と自信になりますから」



    〈取材・文/片田理恵 イラスト/須山奈津希〉

    金子由紀子(かねこ・ゆきこ)
    エッセイスト、シンプルライフ・アドバイザー。総合情報ガイド「オールアバウト」ガイド。フリーの文筆家。著書に『50代からやりたいこと、やめたこと』(青春出版社)、『クローゼットの引き算』(河出書房新社)など。近著に『50歳からの心の整理旅 タイ料理ひとり研修で見つけたこと』(オレンジページ)がある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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