(『天然生活』2020年6月号掲載)
“がんばらない”片づけの心得7カ条
がんばらない片づけの心得01
床にはものを置かない
![画像: がんばらない片づけの心得01 床にはものを置かない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2025/02/04/99cc659e33e9edf0a837613d9f5a8a4aa1e28d73_xlarge.jpg)
「床の上に何もない状態をつくる」。これが「無理をしない片づけ」における最も重要なキーワードだと金子さんはいいます。
「片づけって、極端に言うとものを視界から消す作業。私は積み重ねられるかごをリビングに複数用意して、一時避難場所にしています。床に散らばったものをジャンル別にかごに入れ、時間があるときに定位置へ戻せばOK」
さらに服や鞄は、かさばったり、シワになったりするため、フックを使って吊るしておくのだとか。
「家族への『自分のものは自分で片づけて』というアピールにもなりますよ」
がんばらない片づけの心得02
「自分の適量」を知る
![画像: がんばらない片づけの心得02 「自分の適量」を知る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2025/02/04/0b12d5681100eb127c619dcb002bdf5bdedabf46.jpg)
たくさんの衣類を前に「着る服がない!」と嘆いている人は、自分の適正量を把握できていないことが原因かもしれません。
「必要なものの見極めができておらず、欲しいものばかりを買っていることも。服や食器など、どんなものにもいえますが、自分に適した量を知ることが大切です」
そして、必要か不必要かの見極めには「書き出してみる」ことが有効だそう。
普段着がどんなアイテムで構成されているか。毎日どんな料理をつくり、どんな器を使うのか。適量を知ることで選ぶ基準が定まり、片づけもしやすくなります。
がんばらない片づけの心得03
疲れたらまずは寝て、起きたら1個片づける
家事に仕事、子育てなど、複数のタスクに追われる現代の女性たち。睡眠も食事も満足に取れないような状況では、片づけまで手が回らないのは当然です。
「やらなくても生きてはいけます。ただ散らかった部屋に暮らしていると、心は少しずつ死んでいくんですよね。それは私自身、何度も実感しました」
そこで提案したいのが「生活の優先順位」を決めること。
「1番は体です。疲れたらまずは寝る。起きたら目についたものを1個だけ片づけましょう。1個でいいから、必ずやる。それだけで『できた』と自信になりますから」
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〈取材・文/片田理恵 イラスト/須山奈津希〉
金子由紀子(かねこ・ゆきこ)
エッセイスト、シンプルライフ・アドバイザー。総合情報ガイド「オールアバウト」ガイド。フリーの文筆家。著書に『50代からやりたいこと、やめたこと』(青春出版社)、『クローゼットの引き算』(河出書房新社)など。近著に『50歳からの心の整理旅 タイ料理ひとり研修で見つけたこと』(オレンジページ)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです