(『天然生活』2020年6月号掲載)
がんばらない片づけの心得06
ルールは家族で決める
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片づけのルールを母親だけで決めていませんか?
「家族で使う家のルールは家族みんなで決める」。それが、ひとりひとり同じ認識を持つための近道です。
「母親の手が届かない高所に父親が皿を入れるのは、そこがしまいやすいから。どうして違う場所に入れるのか、と責めるのではなく、互いに自分の視点を伝えながら話し合うことが大切です」
実際、背が伸びた息子さんに「低い位置の収納は使いにくい」ということを話し合いで気づかされた金子さん。その後、システムを高い位置に改善したら、驚くほど片づけが進んだそう。
がんばらない片づけの心得07
収納は空きをつくる
「しまう場所が決まっていて、そのスペースが空いていれば、片づけは2歳児でもできるはず」と金子さんは話します。
「片づかない理由は、収納スペースに対してものが多すぎるから。さらに、その問題を解決するために収納を増やすというミスも犯しがちなんですよね。ものが多すぎる場合に必要なのはたったひとつ、とにかく、ものを減らすことです」
また、棚の一部をあえて「空っぽ」にしておくことも効果的だといいます。新たなものが家にやってきたときの収納場所にも、とりあえずの一時避難場所としても活躍します。
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〈取材・文/片田理恵 イラスト/須山奈津希〉
金子由紀子(かねこ・ゆきこ)
エッセイスト、シンプルライフ・アドバイザー。総合情報ガイド「オールアバウト」ガイド。フリーの文筆家。著書に『50代からやりたいこと、やめたこと』(青春出版社)、『クローゼットの引き算』(河出書房新社)など。近著に『50歳からの心の整理旅 タイ料理ひとり研修で見つけたこと』(オレンジページ)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです