(『天然生活』2022年9月号掲載)
【梅干し】

「天然の抗生物質」といわれるほど、抗菌・殺菌作用のある梅干しは、季節の不調の強い味方。
体力が低下したときの免疫力アップや疲労回復に役立つほか、腸内で善玉菌を増やしたり血液を浄化したりします。
手当てに使えるのは塩としそだけで漬けた梅干しのみです。
胃腸の不調、下痢に
梅しょう番茶
梅干し、しょうが、しょうゆの薬効成分がたっぷりのお茶。
材料(1回分)
● 中くらいの梅干し | 1個 |
● しょうがのしぼり汁 | 2〜3滴 |
● しょうゆ | 小さじ1と1/2〜2 |
● 三年番茶 | 2/3〜1カップ |
つくり方と飲み方
1 カップに梅干しを入れ、種から果肉をはがしてつぶす。
2 1にしょうがのしぼり汁、しょうゆを加えてよく練る。
3 沸かした三年番茶を注ぐ。ポットに入れていたお茶を使うときは沸かし直す。

おいしいと思う味がそのときの体調にベスト。大根おろしを加えても
※疲労、陰性の頭痛の場合は、1回、陰性の冷え性、便秘、左の肩こり、低血圧、貧血の場合は、改善するまで1日1回飲む。できれば朝一番に、難しいときは夜以外に飲む。おいしくないと感じる日は無理に飲まないこと。
※三年番茶を注ぐ前に大根おろしを大さじ山盛り1杯加えると、鼻水や熱中症によい。
乗り物酔い、貧血、虚弱体質に
梅干しの種しゃぶり
梅干しパワーが凝縮した種をじっくりとしゃぶる。
材料
● 梅干し | 1個 |
お手当て法
梅干しを口に入れ、果肉を食べ終わったら、そのまま種を長時間なめる。

疲れたときや体調不良、車酔いなどにも。できるだけ長時間しゃぶる
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<監修/吉度ちはる 取材・文/工藤千秋 イラスト/はまだなぎさ>
吉度ちはる(よしど・ちはる)
オーガニック系書籍編集者。食養料理教室講師。長男の重症アレルギーを機に出版社を退職し、玄米菜食に出合う。3人の息子をマクロビオティックの食事で育て、発熱ややけど、けがなども自然のお手当て法で治癒させてきた経験をもつ。編著に『カラダにやさしい自然の手当て法』(パルコ出版)ほか多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです