(『天然生活』2020年5月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
下準備とルーティン化で“考えなくても動ける”朝に
実は朝があまり得意ではないという山田さん。
比較的ゆっくり起き出してから、短時間で集中して家事をこなしているそうです。
「とくに起きてから息子が学校に出かけるまでの1時間が勝負。この間に朝食と息子のお弁当を並行してつくるので、いかに効率よく作業するかが大事です」
山田さんの「朝の時間割」
06:50 起床
06:55 ごはんを炊き始める
07:00 子どもを起こす
07:05 朝ごはんとお弁当づくりを並行
07:40 家族そろって朝食
07:50 子どもが登校、門の外まで見送り
08:00 着替えと身支度
08:10 洗濯
08:30 掃除
09:00 お花を飾る。手ぬぐいを替える
10:00 教室スタート
06:00|先に起きる夫が精米&米とぎ
朝食づくりの段取りに一役買っているのが、早起きの夫。
山田さんがまだ寝ている間に米を炊く分だけ精米機で胚芽米に精米し、といでおく。
「おかげで私は起きてすぐにごはんを炊き始められます」
長年使っている伊賀焼の土鍋の上に、とぎおわったお米の入ったざるが載っているのが毎朝の光景。

毎朝精米する胚芽米。早起きのご主人と協力して
06:50|起きたらすぐにかっぽう着を着る
目覚めたらまず布団の中で腹式呼吸をして体を温め、それから起き上がって行動開始。
洗顔後、まず手にするのがかっぽう着。
「すぐに家事に取りかかりたいので、パジャマの上から着てしまいます。服に着替えるのは息子が学校へ出かけてから」

友人のブランド「Hana Fuu」のかっぽう着を愛用

すぐ手に取れるところにかけている
07:05|朝食用セットを用意
ふた付きの陶器のお重には、漬物などのごはんのお供を常備。これを毎朝食卓に出している。
中身は毎年仕込んでいる自家製の梅干し、大根やかぶの葉を炒ったもの、べったら漬け、だしをとったあとの昆布でつくったつくだ煮など。
「季節によってべったら漬けがふき味噌やしば漬けに替わることもあります」

上から自家製梅干し、昆布のつくだ煮、青菜ふりかけ、べったら漬け
07:40|朝ごはんを定番化
炊きたての土鍋ごはん、4種類ほどの野菜が入った具だくさん味噌汁、自家製納豆とねぎ、そして漬物セットが不変の朝食メニュー。
毎朝、頭を悩ませることなく素早く用意ができる。
「薬膳では朝は“排泄の時間”といわれているので、その助けとなる食物繊維や発酵食品をとるようにしています」

簡素だけれど栄養たっぷりの朝食を家族全員で

家族が大好きな炊きたてごはん

昆布は夜からつけておく
08:10|洗濯ものを仕分けておく
毎朝、浴室の脱衣所から屋外にある洗濯機まで、洗濯ものを運ぶのが習慣。
その前にひとつひとつの洗濯ものをチェックし、必要なものはネットに入れたり、下洗いしたり、裏返しになっているものを戻したり。
ひと手間かけておくと、あとで洗濯機を回す際にも干す際にも楽になる。

裏返しの服を整えたり、ネットに入れたり
09:00|お花を飾る
家事をすませたら、まもなく始まる教室の準備。
庭の花や近所に咲いている野の花を摘んできて、玄関や洗面所などに飾っている。
「花があると、空間が急に生き生きし始め、自分の気持ちも清々しくなります」
洗面所の手ぬぐいも交換。たくさん持っているなかから、季節に合った柄のものを選んで。

庭のお花を飾って、教室前に気持ちを整えて
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〈撮影/公文美和 取材・文/嶌 陽子〉
山田奈美(やまだ・なみ)
薬膳料理家。「食べごと研究所」を主宰し、自宅で和食薬膳教室などを開催。近著に『山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)など。

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