(『天然生活』2020年5月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
下準備とルーティン化で“考えなくても動ける”朝に
自然に囲まれた、築90年の古民家で暮らす山田奈美さん。
朝は、四季の移ろいを体で感じる時間だと話します。
「春はウグイスの鳴き声が聞こえるし、秋はキンモクセイの香りで目が覚めることも。屋根を叩く雨の音もいいなあと思うようになりました」
実は朝があまり得意ではないという山田さん。比較的ゆっくり起き出してから、短時間で集中して家事をこなしているそうです。
「とくに起きてから息子が学校に出かけるまでの1時間が勝負。この間に朝食と息子のお弁当を並行してつくるので、いかに効率よく作業するかが大事です」

洗顔をしたら、すぐに家事に取りかかれるようパジャマの上からかっぽう着を
そこで、たどり着いた方法はふたつ。
ひとつは、前日の夜になるべく下準備をしておき、朝はすぐに料理やほかの家事に取りかかれるようにしておくこと。
もうひとつは、朝食の内容や毎朝の動きを定番化することです。
「そうすれば朝食で悩む時間もないし、起きてからすることを体が覚えているので、考えなくても勝手に動くんです」
いつもの朝食は、土鍋で炊いたごはんと具だくさんの味噌汁、自家製の納豆や梅干し、漬物など。

朝食は決まって炊きたてごはん、具だくさん味噌汁、自家製納豆、漬物セット
簡素だけれど栄養たっぷりの食事を家族そろってとり、8時前に息子の大地くんが学校へ出かけると、一段落。
仕事を始めるまでの約1時間でゆっくりと掃除や洗濯をすませ、花を活けたりして部屋をきれいに整えます。
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〈撮影/公文美和 取材・文/嶌 陽子〉
山田奈美(やまだ・なみ)
薬膳料理家。「食べごと研究所」を主宰し、自宅で和食薬膳教室などを開催。近著に『山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)など。

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