(『天然生活』2024年4月号掲載)
“ついで”にケアする
体のめぐりをよくするためには、自律神経やコンディションを整えることが大切。
運動やマッサージなど、巷にはさまざまな健康法があふれていますが、忙しい毎日に取り入れるのはそう簡単ではありません。ここでは何かの「ついで」や「ながら」で実践できるケアを紹介します。
どれも手軽だから、今日からすぐに始められて、自然と長続きするはずです。
シャンプーしながら頭皮マッサージ
→ 顔のむくみが取れて、すっきり

頭皮のマッサージをして血行がよくなると、顔のむくみが取れてすっきりしたり、首や肩のこりまでほぐれたりする効果があるので、シャンプーしながら頭皮マッサージを習慣にしましょう。
頭皮にはさまざまなツボが集中しているので、全体をもみほぐすだけでも十分に気持ちよさが感じられるはずです。
また、左右の耳の延長線上を結んだ頭のてっぺんには、「百会(ひゃくえ)」という全身の「気」の流れを司るツボがあります。
その辺りを「痛気持ちいい」と感じる強さで、5秒押して5秒休むを何度か繰り返してみましょう。副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整います。
立ったついでに20秒スキップ
→ 全身の血流がよくなる

長時間の座りっぱなしは、血液の循環を滞らせて老廃物をため込み、肩こり、腰痛、疲労を招くことに。
また、近年では座りすぎの生活が肥満、心臓病、脳卒中などの一因になることがわかってきました。
リスクを減らすために、せめて1時間に1回は立ち上がって座りっぱなしを中断しましょう。ついでにその場でスキップをすれば、全身の血流が一気によくなります。
ふくらはぎのポンプ機能が働き、腕も振れるうえに、リズミカルな動きによるセロトニンの分泌も期待できます。
目安は20秒間。「やってみると楽しい」「気分転換になる」と好評のエクササイズです。
手を洗いながらツボを押す
→ 神経の情報伝達を促す

東洋医学の漢方で重視される「気」のめぐり。「気」とは、西洋医学でいう「神経系や消化器系の働き」です。
皮膚表面と内臓を結ぶ神経の伝達経路を、東洋医学では「気」の通り道である「経絡(けいらく)」と呼び、経絡に沿った「ツボ」を押すことにより、神経の情報伝達をスムーズにします。
手洗いやハンドクリームを塗るついでに、手のツボを押して気のめぐりを促しましょう。
手のひらのまんなか、一番くぼんでいる場所にある「労宮(ろうきゅう)」は、副交感神経を優位にしてストレスを緩和します。
手の甲の親指と人差し指の間にある「合谷(ごうこく)」は、頭痛、めまいに効果があります。
<監修/工藤孝文 構成・文/石川理恵 イラスト/murano>
工藤孝文(くどう・たかふみ)
福岡県みやま市の工藤内科院長。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。現在は、糖尿病などの生活習慣病、漢方治療などを専門に地域医療を担う。テレビ、雑誌で活躍するほか、『専門家がしっかり教える健康図解 毒出し』(日本文芸社)、『10万人がやせた 今日からできる 神やせ習慣』(主婦と生活社)など著書多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです