“ついで”にケアする
体のめぐりをよくするためには、自律神経やコンディションを整えることが大切。
運動やマッサージなど、巷にはさまざまな健康法があふれていますが、忙しい毎日に取り入れるのはそう簡単ではありません。
ここでは何かの「ついで」や「ながら」で実践できるケアを紹介します。
どれも手軽だから、今日からすぐに始められて、自然と長続きするはずです。
1日1回、ガムをかむ
→ 食べすぎを予防

「よくかむ」ことで分泌されるヒスタミンには、満腹中枢を刺激して空腹感をやわらげる働きや、エネルギー代謝を促す働きがあります。
1日1回、おやつの代わりにガムをかめば、ヒスタミンの分泌により食欲が抑えられるうえに、一定のリズムでかむことで幸せホルモンのセロトニンも分泌され、ストレス緩和にもつながります。
大リーガーが試合中にガムをかむのは、リラックスしてパフォーマンスを高めるためなのです。
また、ガムをかんで唾液が分泌されれば、口内環境が改善されて虫歯予防にも。
糖質を含まない甘味料、キシリトール入りガムがおすすめです。
帰宅後はうがいの前に口をゆすぐ
→ ウイルス感染を防ぐ

帰宅後のうがいを習慣にしている人は多いと思いますが、正しい方法をご存じでしょうか。外出の際には、口の中にウイルス、細菌、花粉などが入り込んでいる可能性があります。
それらを体内に飲み込まないよう、まずは口に水を含んでブクブクして吐き出す「口ゆすぎ」から行います。
そうして口の中の毒出しをしたあとに、喉をきれいにするガラガラうがいをするのが、感染予防を高める順番です。ガラガラうがいだけでは逆効果になるのでご注意を。
ちなみに、うがい薬にはそれほどの滅菌効果がないとの実験結果も。
口ゆすぎも喉うがいも水を使うので予防対策は十分です。
椅子には7秒かけてゆっくり座る
→ 代謝を高める

血行をよくして代謝を高めるには、下半身の大きな筋肉を鍛えるのが効率的です。とはいえ、正しいスクワットをするのは難易度が高いので、椅子を使った簡易型のエクササイズをおすすめします。
わざわざ「筋トレをしよう!」と思っても続きませんが、椅子に座るついでならば、思い出すことができるでしょう。
ポイントは、呼吸を止めないこと、背筋を伸ばすこと、重心をかかとに置くように意識すること。まずは1回から始めて、できる人は10回を目標に。
筋肉は休ませて修復したほうがいいので、2〜3日に一度のエクササイズで無理なく続けましょう。
「7秒エクササイズ」のやり方
1 背筋を伸ばして椅子の前に立つ。足は肩幅よりやや広めに開き、両腕は肩の高さまで上げる。
2 背筋と両腕を伸ばしたまま、7秒数えてゆっくり、椅子に浅く座る。
3 お尻が椅子の座面に着いたら、1秒でスッと立ち上がる。
4 できる人は、2と3を10回繰り返す。難しい人は、まずは2ができればよい。徐々に2と3を繰り返せるように慣らしていく。
<監修/工藤孝文 構成・文/石川理恵 イラスト/murano>
工藤孝文(くどう・たかふみ)
福岡県みやま市の工藤内科院長。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。現在は、糖尿病などの生活習慣病、漢方治療などを専門に地域医療を担う。テレビ、雑誌で活躍するほか、『専門家がしっかり教える健康図解 毒出し』(日本文芸社)、『10万人がやせた 今日からできる 神やせ習慣』(主婦と生活社)など著書多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです