• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。春到来で、猫の換毛期もスタート。咲さんの対策は?

    やってきました換毛期。猫10匹のわが家の対策

    ようやく暖かさを感じる春の入り口にやってきましたね!

    我が家の子たちも、ブランケットにくるまる日々から抜け出し、窓辺やひなたで自然のぬくもりを浴びて過ごしています。

    わくわく、気持ちが浮き立つ時期。

    ……の中で、ほんの少し困ったことも。

    そう、猫の換毛期です。

    毎日お掃除をしても、10匹も猫がいる我が家では、気がつけばあちこちに抜け毛がふんわり。掃除機をかけると嫌がるので、ウェットシートなどで掃除してごまかしてはいるのですが、なかなか抜け毛の量に追いつきません。

    ブラッシングのしすぎに注意!

    そこで登場するのが、猫の毛をブラシですいてあげる「ブラッシング」。

    なるべく無駄な毛が床に抜け落ちないように、我が家では定期的にブラシをかけるようにしています。

    画像1: ブラッシングのしすぎに注意!

    とはいえ、このブラッシングも、実は、少し悩みどころも。

    というのも、昔は我が家では、気がつけばブラシをして被毛を整えていたのですが、猫もブラシが好きなあまりどんどんおねだり。

    結果、やりすぎてしまい、なんだか薄毛さんになってしまったのです。

    こうなると、見た目のバランスが悪くなるだけではなく、猫自身も、抜けた部分が気になって舐めてしまい、さらに抜け毛が誘発されてしまいました。

    これでは逆効果です。

    そんなふうに、良かれと思ってするブラッシングですが、やり過ぎは注意。

    先ほどの毛が抜けすぎてしまうこともそうですが、過度なブラッシングは毛並みや毛艶の悪化を招いてしまうのだとか。

    全体的なボリュームが減り、パサパサした印象になってしまうのです。

    また、最初はブラッシングが好きな猫ちゃんも、あまりやりすぎると嫌になってしまい、結果、ブラッシングを嫌いになってしまうこともあります。

    そうすると、ブラシを見せただけで逃げて、せっかくの「きれいきれいタイム」が、猫にとってつらいものになってしまいます。

    ブラッシングのやりすぎは避け、短毛種であれば、週に2~3回程度。長毛種なら毎日、と、節度を守ってのブラッシングが良いかと思います。

    画像2: ブラッシングのしすぎに注意!

    ブラッシングしながら全身をチェック

    さらに、ブラッシングをしながら、体に異変がないか、痛がったりしないか、健康チェックもするといいですね。

    被毛対策だけでなく、家族とのスキンシップにもなるブラッシング。

    「無理なく」「楽しく」「気持ちよく」楽しんでいきたいですね。

    画像1: ブラッシングしながら全身をチェック

    画像2: ブラッシングしながら全身をチェック

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。

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