(『天然生活』2023年7月号掲載)
Emiさん流 衣替えの工夫1
乾いた服は、左側に戻すルール
30年前に出版された本『「超」整理法』からヒントを得て「洗濯後の服は端へ戻す」ルールを実践。
「よく着る服が左側に集中し、そのシーズンに着ない服は自然と右側へ寄っていくので、毎日の服選びもスムーズ。最近は朝の出社が早くなり、前日の夜に選ぶことが多くなりました。常に右側にかかっているのは、ほとんど着ない服なので、折を見て処分や人に譲るなどの判断もしやすくなります」

左側に戻すことで、着ない服は自然と右側へ。端境期はそれだけで衣替えに
Emiさん流 衣替えの工夫2
わかりやすさと動線を意識して
オールシーズン着る服が2つのラックにすべて収まっているので、管理しやすく、季節を少し先取りできるメリットも。
色は白、黒、グレー、ネイビー、ベージュなどのベーシックカラーが8割。
組み合わせるのが難しく、人の印象に残りやすい色柄ものはあまり選ばないことが多いとか。
「水色も私のなかではベーシックカラー。基本の色が決まっていると、毎日のコーディネートも簡単です」


“わかりやすさ”のための小さな工夫
アイテムが変わる位置に、目印クリップを付けてわかりやすく。

動線を考え、下着やパジャマは浴室近くに収納。朝は着替え後、ここで靴下をはき、洗面所でヘアメイク

スチールラック下の引き出しには、使う頻度の少ない冠婚葬祭用のアイテムや、冬用のストールなどを収納
Emiさん流 衣替えの工夫3
たたまずハンガーのまましまう
S字フックに浴室乾燥用のバーを渡して室内干し。
以前使っていたパンツ用ハンガーをやめて普通のハンガーで干すことで、全アイテムをたたむことなく、ラックに戻すだけでOKに。
「自分で服を企画するようになって、アイロンをかけなくてもきちんとして見え、スピーディに乾く素材選びをさらに意識するようになりました」

洋服は乾燥機にかけず室内干し。乾いたら、ハンガーのままラックへ。たたむ手間をなくして、時間を節約

肩が出ないよう工夫された「無印良品」のアルミハンガーを愛用。服がするっと外しやすいのがお気に入り
〈撮影/伊東俊介 取材・文/野崎 泉 構成/鈴木理恵〉
Emi(えみ)
2012年に、整理収納アドバイザーとして独立。兵庫県西宮を拠点に、「OURHOME」を主宰。多忙な女性たちに寄り添う暮らしまわりの情報発信、オリジナル商品の企画・販売、オンラインレッスン、企業との共同開発など多方面で活躍中。Voicyで平日は毎日「暮らす働く“ちょうどいい”ラジオ」を配信中。インスタグラム@emi.ourhome
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです