• 掃除がおっくうになる原因は、すぐに掃除ができる環境が整っていないからかもしれません。ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさんに、掃除がしやすくなる家づくりの工夫を教えていただきました。
    (『天然生活』2023年4月号掲載)

    掃除がしやすい家づくりの工夫

    掃除がしにくいと、掃除もおっくうに。掃除がしやすい工夫を取り入れることで、すぐに掃除ができる環境を整えましょう。

    ひとつには、「掃除をするものを減らす」こと。まず見直したいのが、マット類です。キッチンマットやトイレマットは床が汚れるのを防ぐためのものですが、ほこりや汚れが集まりやすく、すぐに汚れてしまいます。

    こまめにマットを洗うよりも、思い切ってやめてしまうと、床が汚れたらすぐにふき取るだけでよくなり、掃除のストレスが激減します。

    同じように水アカ汚れが気になる水切りかごも処分して、水切り用のドライマットへ。水切りかごがなくなる分、キッチンもすっきりするし、洗い終わったお皿も置きっぱなしにせずにすぐ片づける習慣がつきます。

    画像: それがあることで掃除の手間が増えたり、手入れが大変なアイテムは見直して

    それがあることで掃除の手間が増えたり、手入れが大変なアイテムは見直して

    また、ものを増やすときは、掃除がしやすいかどうかを考えることも重要です。

    家の中を飾るインテリア小物は、ほこりがつかないケース入りにする、観葉植物は週1回、上から水をかけてほこりを流せるものにするなどもおすすめです。

    家電など、ほこりがたまらないように凹凸の少ないデザインを選ぶと掃除の手間が少なくてすみます。

    掃除のストレスを減らすには、道具も重要。重たい掃除機や乾きにくい雑巾では、それだけでやる気もなくなりますよね。

    電源コードのないハンディタイプ掃除機、乾きやすいマイクロファイバークロスは、こまめな掃除習慣の強い味方です。

    使い勝手だけでなく、掃除道具のお手入れのしやすさもポイント。掃除機のごみがたまる部分を洗わなくてすむ紙パック式の掃除機なども便利ですね。

    トイレブラシは清潔に保つのが難しく、見直したい道具の筆頭です。汚れたブラシで掃除しても、きれいにはなりませんよね。わが家は使い捨てクロスで便器を掃除していますが、直接手を入れるのが気になるなら、使い捨てのビニール手袋を利用してもいいですね。

    画像: 掃除がしやすい家づくりの工夫


    〈イラスト/須山奈津希 取材・文/工藤千秋〉

    本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
    ナチュラルクリーニング講師。北里大学衛生学部化学科卒業後、化学薬品企業に就職。自身と子どものアトピー体質をきっかけに、掃除や洗濯、洗剤を科学的に解説する「ナチュラルクリーニング講座」をスタート。著書に『ナチュラルおそうじ大全』『ナチュラルおせんたく大全』(ともに主婦の友社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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